山形の魅力をまるっと紹介
はじめに
4月、一泊二日で山形に行ってきた。
行きたいところを詰め込んだら良い感じの楕円ができた。
ガイドブックに載せてもいいんじゃないか!と自信満々にそう思うようなコースなので、ぜひ紹介させていただきたい。
ルートとしては、以下の通り。
1日目:山形空港→立石寺→舞鶴公園(人間将棋)→水車生そば→銀山温泉
2日目:銀山温泉→羽黒山五重塔→ケンちゃんラーメン→スイデンテラス→加茂水族館→チェリーランド→山形空港
下にはそれぞれの場所の詳細を記載する。
宝珠山 立石寺
『閑けさや 岩にしみ入る 蝉の声』
松尾芭蕉がこの句を詠んだ山である。
山寺になっていて、登り降りで2時間弱くらいかかる。
道すがらは静寂そのもので気持ちが良く、頂上では建築物の存在感が独特な雰囲気を醸し出す。ついつい、『閑けさや〜』と自分のもののように叫んでしまいたくなる。
入山には現金が必要で、しかも登っているうちに暑くなるので、持ち物は注意。駐車場代も基本的にかかると思われる。
人間将棋
将棋好きとして一度は生で観てみたいイベント。1年に一度しか行われないレアイベント。
衣装からセリフから世界観が妥協なく作り込まれていて、それを対局しながら動かしていく。桜に囲まれた公園の中で、プロ棋士がアドリブで場を盛り上げながら人間の駒を動かしていくのは、見応えありである。
将棋ブースでは『3月のライオン』グッズがもらえた。天童市にふるさと納税をすると頂けるらしい。今年の納税先候補に入った。
銀山温泉
言わずと知れた温泉の名所。この旅の目的でありハイライト。憧れの観光地。千と千尋。名前かっこいい。
現地に着くと、イメージと違わない異世界に入り込むことができた。建物の雰囲気が温泉街全体で統一されていて、真ん中に通る川にも景観を壊す柵などがない。雪はなかったけれど、夕方から夜の雰囲気はさらに良くなるので、時期は問わないと思う。
建造物の外観はモダンに作り替えられていて、「古さ」は薄め。
コロナからは回復していて3ヶ月先まで予約でいっぱいとのこと。
山形ラーメン
ちょうど旅行の前日に山形の人と商談をした。
おすすめの食べ物を聞くと、ラーメンと言われた。
ウソだろと思い、レンタカー屋のお兄さんにもおすすめの食べ物を聞いた。
ラーメンと言われた。
ウソではなかった。コシのあるちぢれ系生麺に小細工なしの醤油ベース。
変わり種ラーメンが流行る中で真っ向勝負している感じが好きだった。
消費量日本一らしく、地元の人で賑わうラーメン屋は素敵だった。
羽黒山 五重塔
GoogleMAPに注意してほしい。山の奥へ誘導される。
観光案内所にも注意してほしい。五重塔まで30分と言われる。
厳かな赤い門をくぐり、平安時代にタイムスリップしたかのような厳粛な空気感漂う森の中を10分くらい歩くと、突如として五重塔に出会うことができる。
実物で見ると迫力があり圧倒される。写真よりも良いタイプの、稀有な場所だ。歴史を感じた。
鶴岡市立加茂水族館
ここの水族館のウリは、なんと言ってもクラゲである!らしい。
なんにも知らずに行ったけど、ついはしゃいで写真を撮りたくなるくらいにクラゲは美しかった。
しかしここで紹介したいのはアザラシだ。ショーの後のアザラシは観たことがあるだろうか?加茂水族館ではショーのスペースが常にオープンになっていて(飼育員さんの練習も公開されている)、疲れたアザラシちゃんが、平日夜のおっさんのようになっている姿が見れるのだ。
僕は地方に旅行に行くと必ず水族館に行くようにしている。
展示から動物たちの見せ方まで、あらゆる創意工夫がされているのが面白い。ここも例に漏れず最高であった。
おわりに
山形を目的に山形だけを観光したのは初めてだった。
思ったよりも山々していなかった。
山道の運転も少なく、銀山温泉も割とするっと行くことができた。
なによりも、飛行機で東京からたったの1時間ということに驚いた。
どこか勝手に、東北地方を遠くに感じている自分がいることに気付いた。
行きやすいが、気安い訳ではないことも知った。
この記事を書くにあたり意識したのは、「異世界」という言葉を乱用しないことだ。それくらいに、どの場所も「なんかいつもと違う」感じがした。
立石寺しかり羽黒山しかり、少しでも山に分け入ると、平安時代くらいにタイムスリップしたような急な神秘を感じるのだ。
楕円形の旅程の途中には、ここでは紹介していないが、雄大な最上川が流れ、たくさんのダムがあり、畑ではカラスが餌を探している。
日本の自然と歴史の中に身を置く旅をするなら、山形はおすすめだ。
ひさしぶりに虹を見た気がする。
最後まで読んでくださいましてありがとうございます! 一度きりの人生をともに楽しみましょう!