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成田山新勝寺経由カシマスタジアム行き

桜がちょうど満開になった4月1日に、初めて鹿島のサッカースタジアムに行ってみた。ひなたに出れば暑く、ひかげに入ると寒い、季節の変わり目を感じる気候の中、Jリーグ第6節「鹿島アントラーズ対サンフレッチェ広島」が行われた。

試合は、我がサンフレッチェがエイプリールフールにふさわしいウソのような勝ち方をした。カシマスタジアムが思い出の地になった。

今回はサッカーのことではなく、「陸の孤島」「なんでこんなところにスタジアムがあるんだ」と散々たる言われようの、思い出のカシマスタジアムについて、そのアクセス方法を記載しておこうと思う。

桜とスタジアム
桜並木


都内→成田

「どうせ行くなら」と元旅行会社気質を発揮すれば、必然的に観光も織り交ぜることになる。なので、途中に成田山新勝寺を挟んでみた。

成田山新勝寺は、最寄駅がJR成田駅か京成成田駅である。
目黒ー日暮里ー京成成田と1時間くらいの電車の旅。路線が2つあると乗り換え案内アプリも気合を入れて様々な選択肢を提示してくるが、おすすめは京成線の方で、どの行き方も安く速い印象だった。

いちいち、立派

成田山新勝寺

成田山新勝寺について。
まず、駅から寺までは参道が続き、飽きることなくお店が賑やかしてくれる。客は客で、訪日外国人の姿が増え始めていて、こちらも熱量高く買い物にいそしんでいた。

鰻屋さんが何軒か立ち並んでいるのだが、人気の店は決まって、店頭で生きた鰻を捌くパフォーマンスを行っている。ツボから出された鰻は、頭を斬られてもなお身体を左右にくねらせていた。

成田山新勝寺は東京ドーム8個分の広さがあり、しかし入園料などは一切取らない稀有な場所である。
なぜかというと、その昔、平安時代に平将門の乱が勃発したときのはなし。朱雀天皇の命令で寛朝大僧正が、弘法大師空海みずからが敬刻開眼した不動明王を捧持して祈願し、その結果・・・

と、こういう説明をしながら一緒に廻ってくれるボランティアガイドもお願いできる。今時のボランティアガイドさんは、丁寧かつ優秀でユーモアも備えられていて、そのクオリティの高さに驚く。聞かなければ到底わかりようもない事実ばかりだったので、おすすめだ。英語も対応している。

大人気、鰻屋
それぞれ由来が
桜があると絵になる


成田→鹿島サッカースタジアム駅

このブログをスタジアムへのアクセス方法の記事だとするなら、この項が一番重要だ。ほんと、何度も調べた。

逆算の形で記載する。
「鹿島サッカースタジアム駅」は、大洗鹿島線の駅だが、停車するのはサッカーが開催される場合のみという珍しい駅。目当ての試合の時に停車するかどうかは鹿島アントラーズのHPで見るが良いと思われる。

鹿島サッカースタジアム駅へ東京方面から行く場合は、「鹿島神宮駅」で乗り換える。鹿島神宮駅へは、JR鹿島線で佐原駅から向かう。

まとめると、成田山新勝寺を経由した場合は、成田ー佐原ー鹿島神宮ー鹿島サッカースタジアムとなる。全てJR線だ。

鹿島神宮での接続は良いが、佐原発の電車が1時間に1本のため、佐原駅で乗り遅れると悲惨であろう。

無理に連れてこられたのか、「お腹が空いた!なんで佐原で駅の外に出れないの!!!!!もう3時間も電車乗ってるんだけど!もうやだ!!!」と電車の中で喧嘩しているカップルもいた。満員電車は騒然とした。

目黒ー日暮里ー京成成田ー成田ー佐原ー鹿島神宮ー鹿島サッカースタジアム

伝わると思うが、つまり、どこかに寄ろうとしない限りは電車でのアクセスはおすすめできない。

大洗鹿島線、次はいつ乗るんだろう


カシマスタジアム

カシマスタジアムはサッカー専用スタジアムだけあって、選手を非常に近くで観れた。
ただ、アウェイ側への洗礼はなかなかなもので、アウェイ席のみ再入場不可であったり、スタジアム内グルメが簡素だったりした。気を付けて!

スタジアム外にもスタグルはあり、そこでは地元のお店が多く、またそこまで混んでなかったので、そこで現地観戦の醍醐味は十分に楽しめる。ホットドックがおいしかった。

アウェイ側の売店は寂しげ
鹿島側にいる従姉妹からもらった、はらみ丼。うますぎた


鹿島アントラーズv.s.サンフレッチェ広島

終始、鹿島が高い圧力を広島にかける展開。広島はボロボロになりながらもなんとか1失点で凌いでいる、そんな試合だった。

73分、野津田や志知を下げて2ボランチを満田と川村にするという、相当に攻撃的でリスクをとった布陣に代えた。そうして幅と深さをとってスペースができはじめると、ようやくパスが回り始めた。

ついに86分、88分と立て続けにドウグラス・ヴィエイラが点を決め逆転をした。
塩谷、中野、満田、エゼで集中的に右サイドを崩したこと、ヴィエイラが2本のシュートで2ゴールを挙げたこと、チャンス自体が少なかったことから、攻撃の質が高かったことがわかる。

ウソのような展開だったので、試合後に大興奮なサポーターが『広島へ帰ろう』を全力で謳っていたら、気を悪くした鹿島サポーターが広島ゴール裏まで殴り込みにきた。こわかった。

近い!最高
迫力ある応援
こちらも負けずに応援
勝利の喜び

カシマスタジアム→東京駅

東京駅⇄スタジアムは直行バスが出ている。
予約制のものとそうでないものがある。
予約制の方は500円くらい割高だが確実だ。

17時半出発19時着予定が、20時着の1時間遅れで着いた。この遅れ具合は、いつもだいたいこんなもんらしいので、時間としては読んでおいた方が良さそう。

行きも、観戦だけならこのバスが良さそうだ。寝てたら着いた。

おわりに

今回、初めて鹿島までサッカーを観に行った。
普通はホームタウンの駅そばや観光開発したい場所にスタジアム建設をするイメージだったので、「なんでこんな場所に建てたのだ」感は否めない。

ただ、東京駅からの直行バスの快適さや、サッカー専用スタジアムで観ることを考えると、ありだと思う。駅まで来ればスタジアムがすぐそこというのも良い。

あとは、アウェイ側でもハラミ丼を売ってほしい。

おしまい

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