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映画『ジョーカー』(トッド・フィリップス)を観て

予想、は、よりサイコスリラーな感じだった。けど、実際はかなりドラマチックな作品だった。主人公の堕ちていく様子が丁寧にかつ一方的に描かれているので、感情の理解がしやすく、そういう意味ではストレスなく観れた。一方では、奥行きに欠けているようにも見えて、物語としての意外性は少なかった。

映画内容云々というよりも、ドキュメンタリーとして観ても良いかもしれない。実際に、アメリカでは今も銃による乱射事件が起き、ホワイトハウスに雪崩れ込むほどのデモが起きている。これは事実だ。しかし日本の報道では起きたことしか報道されず、起きたことに対する善悪の判断のみが行われる。

事件が起きる裏にある社会構造や個人の感情は知らない。知れない。知ろうとしない。想像力を働かせる助けとなる作品ではないか。こういう社会派(あえて社会派というが)のドラマを観るたびに強く思うけど、『明日は我が身』。

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