春は睡眠
眠ることが好きだ。
小汚いシンデレラのようだけど、0時になると決まってスイッチが切れたように眠りに落ちる。相当に気合を入れた時だけ0時以降の活動が許される。
日々8時間睡眠のロングスリーパーなので、これが損なわれると必ず昼間の仕事に支障をきたす。あくびを連発したり居眠りしたり。
夜、自然と眠りが訪れる瞬間とそれを待つ布団の中での時間が好きだ。
23時からの時間をゴールデンタイムと呼んでいる。
朝、しかしロクでもない夢を見た時は気分が悪い。
8時からの布団の中ではしばらく、あれはなんだったのかと心に嫌な余白を残してくる。
あるときは、たぬきを食べる子犬。
あるときは、壊れた自転車を手で直す家族。
あるときは、室外機の向きまで指示してくる営業色の強いリフォーム屋のおばさん。
あるときは、拓けた草原にポツンとある駅。ハリーポッターの世界のように靄がかかる中で、突然走り出す自分。
あるときは、長距離移動してタクシー代金100万かかっているのに、最後にどの位置で止まるのかを気にする、小さい自分。
そんな朝は、Theピーズの『生きのばし』を思い出す。
そういえば、花粉症もひどい。
夜がふけると徐々に免疫が落ちて目が痒くなり鼻水が止まらなくなる。
寝ている間は意思の力も落ちるので思いのままに目をかいてしまう。
そうして翌朝に後悔する。
仕事も忙しい。眠る直前までやっていると夢に出てきやすくて、勘弁してほしい。
こうして、春、ようよう眠り深くなる日々。
昨日の睡眠では、みんな騒がしく楽しい中学校の教室。僕は教師で廊下にいて、その雰囲気を感じ取る。ドアを開けたらきっと静かになるんだけど、本当はその賑やかさに心温まっている。ずっと続いてほしい。懐かしいエネルギー。
最後まで読んでくださいましてありがとうございます! 一度きりの人生をともに楽しみましょう!