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「The world calls you/You can go anywhere」レコーディングレポート ベース 稲葉雅人編


今回の作品はベースの稲葉雅人(以下まーさん)さんから始まる。

ベース(ギターも)についてはそれぞれの自宅で録音して、そのデータのやり取りで仕上げていくこととなる。

まーさんのことはヴァイオリンの成澤さんがCuroeというバンドをやっていてそのCuroeのベーシストがまーさん、というきっかけで知ることになった。

https://youtu.be/j85yrwv1soc?si=fvUIR7BLaJDKAxQ0

成澤さんがサポートで参加してくれるようになって以降Curoeの曲はずっと聴いていて、リズム隊として土台を支えるだけでなく楽曲に立体感を与えるまーさんのプレイが印象的で、いつか一緒にやりたいと思うようになった。

そして2023年8月に出演した戸田ふるさと祭りのステージでついにまーさんと一緒に音を出すことが出来た。

ライブ終わりにはみんなでお祭りの屋台で好きなものを買い集めてささやかな打ち上げをして、みんなで楽器を担いで駅まで歩いた。

その帰り道で

「次はぜひ一緒にレコーディングを」

僕はつい言ってしまった。

「曲は?予算は??」

いろいろ考えなきゃいけないことはあったはずだが、

「この人と一緒に作品を創りたい」

という気持ちの方が先行していた。

それからしばらくして、僕は2024年の10月に自身の40歳の節目となるライブをやろうと決めた。

そしてそのテーマ楽曲を作ろうと思った。

               ★

年明けすぐにまーさんからRECデータが届く。

送られてきたテイクを聴いて僕はつい笑ってしまった。

基本的には土台を支える、縁の下の力持ちみたいな役回りであるはずのベースという楽器が大暴れしている。

最高だ。
そうそう、これなんだよ。

大人になんてならなくていいさ。

楽曲に、ロック魂に火が付いたみたいな感じがした。

基本的にはアーティストとそのサポートメンバーという関係性。

ついでに言うと知り合ってまだ日も浅い。

その上で、自身のプレイをドーンと主張してくれたのが嬉しかった
一瞬でも本当のバンドになれたみたいで嬉しかった。

「小さくまとまるなよ!」

まーさんのベースがまるでそんな風に背中を押してくれたみたいだった。

このレコーディングの先陣を切ってくれたのがまーさんで本当によかった。

そしてRECはドラムの土屋智泰へと引き継がれる。

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