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車に興味がなかったデザイナーが車を買った話

ソーシャルPLUS のデザイナー、のもち(@nomo_017)です🙋‍♀️最近は玉ねぎいっぱいの味噌汁が好きです🧅🧅

今年はFeedforce Group Advent Calendar 2023に参加させていただきます!テーマは特に縛りはなく、社員の皆さんが仕事やプライベートについて自由に書いているカレンダーです。

昨日はMao Onishiさんの「コロナ明けたしそろそろ海外行ってみたいな」という人の疑問に答えながら旅レポします (スイス・イタリア旅行編)でした!

ご飯めっちゃ美味しそうですし景色が最高に最高ですね!ヨーロッパ行ったことなかったので旅行のイメージがすごく湧いたのと、SIMがそもそも使えないのを知らなかったので教えてもらえて助かりました〜!絶対行きます💪

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12/22は私が担当になりまして、デザイナー視点を絡めながら車の設計についてのんびりと話ができればなと思います🚗


もともとは車に興味がなかった

私は今でこそ車が好きなのですが、実はもともと車に興味があったわけではありませんでした。

以前の車の解像度

割と最近まではこんな感じで、まぁ丸い車だなとか四角い車だなくらいにしか認識していませんでした。

本当にデザイナーなのか?本当に車が好きなのか??と疑いたくなるほど車の絵が下手ですね。描いててビックリしました。

いったん絵は置いておいて。

知らないことに興味は出にくいものですが、車は特にとっつきにくい分野なんじゃないかなと思います。

  • 必要になるまで使う機会がない

  • 値段が高い

  • 運転が怖い

こんな感じで、私も車を知るまでのハードルがすごく高かったです。

そんな私が車を好きになったのは、パートナーから車の設計について、時代背景、特徴、体験などを教えてもらったことで「車のこと全然知らない😕」から「車のことちょっと分かる!🤏」になったことが大きいかなと思います。

車のことを知っていくうちに、デザイナーとして車の設計に惹かれていったのだと思います。

ということで、ここから先はデザイナー視点で惹かれたポイントをご紹介してきます!💁‍♀️

※ 車の専門家ではないのでフワッとした内容です🙏
※ 自分だけで車の写真を用意できなかったので引用にてご紹介します🙏

車の設計で惹かれたポイント

① 制約を考慮したデザイン

車のデザインには、物理的制約や法的制約などさまざまな制約があります。

制約の例としては、使用できる技術、コスト、安全性、重量、大きさ、太陽光や雨風の影響、その他さまざまなな達成要件が上げられますが、それらを考慮しつつ魅力的なデザインに落とし込んでいく過程を知るのがとても好きです。

最近は車のデザイナーさんが設計の意図を公開されることが増えてきまして、今回はその中でも特に私が好きな解説動画をご紹介します!

▲こちらは日産のフェアレディZのZ32という車のデザイナーさんご本人が登場して、デザインの意図を解説してくれる動画です。

🚗 ライトを小さくするための工夫
車の制約として、道路を明るく照らすために一定の照射距離が必要になります。

今まで主流だったライトを使うと、車体の低い車で照射距離を守るためには、高い位置にライトを置く必要がありました。

しかし、理想のデザインを実現するためには小さいサイズのライトが必要です。デザイナーさん自ら「名刺サイズのプロジェクター」を探し出し、ガラスの厚みで光の屈折を工夫して照射距離を実現しました。

すごく雑なライトの説明

当時ランボルギーニも同じ課題を抱えており、「ディアブロ」というスーパーカーにこのライトがそのまま採用されたという話もあるようです。

🚗 線1本が与える印象
車のフロントは「顔」のようなもので、1本の線が与える印象ははとても大きいです。

ボンネットを開ける部分のこの線は、最初はもう少しまっすぐだったのですが、「もう少し睨みをきかせよう」ということで少しカーブが追加されたそうです。

線や部品を付け足して明らかに「走るぞ」という印象を与えるのではなく、シンプルでどこから見ても洗練された綺麗さを感じさせながら、「走るぞ」という表情や緊張感が出るようなデザインに落とし込まれています。

Z32のボンネットの線

他にも、ボディの曲線に気づかないレベルでスピード感や揺らぎが表現されていたり、窓ガラスがボディの形状に収まるように工夫があったり、こだわりがとても面白かったです。

② 高級感のコントロール

車種にもよりますが、車のグレードごとに高級感をコントロールをしている企業が多いです。

ベンツのクラス

画像引用: 「メルセデスベンツ」「BMW」「LEXUS(レクサス)」の各々のグレードの違いは?(ランク・シリーズ・モデル)

例えばベンツでは、このような感じで5段階のグレードに応じてデザインに差分を出しています。

グレードごとの細かい差分を理解していなくても、直感的に「こっちの方が高級そう」と感じることができるデザインが素晴らしいなと思いました。

おそらく、全体のシルエットが与える雰囲気の違いや、より洗練された曲線、各素材の品質の変更など、細かな差分の積み重ねが「高級感」の印象を変えているのだと思います。

安いグレードのデザインが劣っているわけではなく、どのグレードも「ベンツらしいかっこよさ」を基本にしつつ、高級感の差分を表現している点が設計としてとても面白いなと感じました。

③ 個性や特徴を演出するライトの形

ライトの形によって、車ごとの魅力や個性が大きく変わります。車の大事な要素ですね。

勝手ながら私の好きなライトをご紹介します。

フィアット500
ニコーっ!ってなります。めっちゃ可愛いですね。一目惚れしました。走りながら笑顔を振りまいてくれます。

フィアット500のテールランプ

画像引用: チンクはどこから見てもかわいいのです。

MINI
MINIはイギリス車だったということもありユニオンジャックの形をしています。カッコイイですね!

MINIのテールランプ

画像引用: 後ろ姿はどっちがお好み?BMWミニLCIテールレンズと前期モデルのテールレンズと並べて比較してみた!

ポルシェ
1本の線になっていてカッコイイですね。芯の強さを感じます。テールランプの光がロゴをうっすら照らすようになっていてとてもオシャレです。

ポルシェのテールランプ

画像引用: 【美しすぎるクルマ・ベスト3(世良耕太)】日本人がデザインした最新ポルシェ911。その後ろ姿を眺めながら飲む酒は旨い

リトラクタブルライト
1970年代ごろに流行った、「パカッ!」っと取り出せるようになっているライトです。空気抵抗、見た目、ライトの高さなどの制約を考慮したデザインで、個人的にはかっこいいというよりは可愛くて好きです。

リトラクタブルライト

画像引用: リトラクタブルヘッドライトはなぜ消えた?搭載車種と歴史

結局どの車を買ったの?

私が車を好きな理由は今までご紹介した「設計」も含めて大きく3つあります。

  • プロダクトの「設計」として好き

  • 自分だけの空間として好き

  • 操作感が好き

この3点がより魅力に感じた車をお迎えすることにしました。

フィアット500のミントグリーン

画像引用: 人気ボディ色!ミントグリーンのフィアット500は生産終了!カラーナンバー【166】Smooth Mint Green

今回お迎えさせていただいたのはフィアット500(チンクエチェント)です!

フィアットは車体の曲線やテールランプが好きなのですが、イタリア車ということもあって内装がすごくオシャレですね。少しレトロなところが大人っぽく、全体的に丸みがあり愛嬌のあるデザインになっています。

フィアット500の内装

操作感としてはDCT(デュアルクラッチトランスミッション)という仕組みに惹かれました。

ややこしいので割愛しますが、基本的にはマニュアルと同じ構造のまま、オートマのように運転できる仕組みです。

今までと少し違う操作感になるので楽しみです。とりあえずウインカーの位置が変わるので間違ってワイパーを出さないように気をつけます。

フィアットと一緒に、いろんなところにのんびり出かけるのが来年の目標です🌸まずは近場から💪

最後に、明日の記事のご紹介

アドベントカレンダーもラストスパートですね!

明日のFeedforce Group Advent Calendar 2023は、フィードフォース社のさとなおさんの記事がリリース予定です!お楽しみに!


最後まで読んでいただきありがとうございます✨ サポートは、デザイン用の道具とか本の購入に使わせていただきます٩( ◜௰◝٩)