俺のお母さんは誇りだよ、なんてセリフ、この世にいる何人の息子が言えるのだろうか

「俺のお母さんは1番の誇りだよ」

と

泣きながらいう、

我が彼氏。

それを本当に素直に、

ただただ真っ直ぐに
言っているのが分かって。

話を側で聞いていた

わたしも
じーんとくるものがあり、

一緒に泣いていた夕暮れ時。

状況を説明するとね。

わいの彼氏さんと
かれっさんのお母様は
家族経営でして。

彼っさんがシャッチョさんで、
お母様はマネジャーさんの立場でござる。

わたしも週3日の午前中は
そちらで事務作業を
お手伝いさせていただいております。

ちょいと朝に
お仕事の件で

スタッフさんと一悶着あったんですね。

そのスタッフさんの特徴として、

自分の仕事に自信があるのは
とてもありがたい反面、

何事も相談せず
自分が正しいと思い込み

なんでもご自身で決めて
仕事を進めてしまう特徴が
あるらしくって。

今回はそれが
わたし自身に

「〇〇今日までにやって欲しいんだよね」と

その方から
直接わたしに相談いただき。

(おっと、これは本当に受けて大丈夫か…？？？)

と疑念が残る様な依頼でして。

それをその方には見られない様、
これ受けて大丈夫かどうかを
わたしから彼っさんに相談しました。

その件については、
その方とお母様しか
分からない件だったので、

一旦今回は受けていいよ、の
指示があった為受けたのですが、

午後にわたし自身の疑念を
まずは彼氏さんとお母様に
お伝えさせていただくことに。

わたしの疑念を書き出すと。

・前も似た様な件がありミスに繋がっていた
・実は数日前、お母様から依頼をいただいていて対応済みだったのにもかかわらず、今日その方からいただいた依頼が前の依頼との差異があった
・そもそもこの依頼があることを一緒に案件を進めているお母様が知っているのか、分かりかねる伝え方だった(お二人の連携が正しく取れているか不安)

それを彼っさんと
お母様に伝えさせていただいた上で、

「その方に伝えて
みんなが気持ちよく仕事できる様に
伝えておくね」と

スタッフの一員としては
とてもありがたいご対応をしてくださり。

ここで、あー！悩みを聞いてもらって、
対応もしてもらって、いい会社ー！

わいの仕事おーわり！

とすっきりピーマンしたい
ところなのですが、

ひとつ懸念点もありまして。

それが今回の件を
引き起こしたスタッフさんに
伝えてしまうと、

あーどうせわたしが悪いんですね、はいはい、と言って聞く耳を持たないこと。

もっと言ってしまうと、
この会社に居場所はないんですね、と
受け取ってしまうこと。

わたしにその依頼をしてくださったのは

きっとその方も訳があって、
その方なりの意図があって。

人はだれも悪気があって
行動をしていないこと。

その可能性が
わたしの相談を引き金として
起こしてしまうのは

少々心苦しさもある。

その日の夕方、
彼っさんと一緒にご飯食べる
予定があったので

あの後どうだった、？と
聴こうとした前に

彼さんから

「お母さん、かっこよかったんよ」

の一言が。

やっぱり案の定、というか
予想した以上に

みなさんわたしのことが
嫌いなんですよね。

じゃあわたしが
辞めればいいってことですよね。と

結構、大火事。

そんな中、
お母様がその方に伝えた言葉が
本当にカッコいいなって。

「わたしの言葉を聴きなさい。

　だれもあなたのことは嫌いじゃない。

　でもね。

　あなたのやった行動で、
　嫌な気持ち、不安な気持ちに
　なっている人がいるの。

　だから、
　みんなで快く仕事ができる様に
　少しずつやり方を一緒に変えていきたい。

　一緒にやり方を見つけていこう。

　わたしもみんなも、
　あなたのこと決して
　嫌いな訳ないじゃない。」

と、その方に伝えました。

はじめはその言葉を伝えても
聴く耳を持ってくれないくらい

炎上していたそうですが、

その方の怒りを前に

ずーーーーーーっと、

あなたのことは嫌いじゃないよ。

一緒にやり方を見つけよう。

と言い続けたそう。

すると
その方も次第に
怒りが治っていって

耳を傾けて
お母様のお話を聞くようになり、

最後は笑顔で和解して
帰宅できたそう。

この話を聴いて

人として
本当にかっこいい対応だなぁと感じました。

この方との会話を
「諦める」ことだってできたはず。

この方と一緒に働くことを
「諦める」ことだってできたはず。

そして彼氏さんに聞くに、
いつもだったら

お母様が折れて

じゃあわたしが
この仕事やっておきます。

という方法になるのが
ベタな終結らしい。

だけど、

今回は

和解する道だけを見続けて、

相手と自分を信じ切った言動が

本当に素敵だなぁと
聴いてて涙腺弱いわたしなので

感動して
ポロポロと泣けてきました

その顔を見た
ありのままの感情を
伝えてくれる彼氏さんも

2年間と少し
一緒にいた私でさえも

今まで見たことがない顔をしながら

「俺のお母さん、かっこいいなぁ。」

と

涙をこぼしていた顔を見て

ますますわたしも泣けてきて。

仕事で頑張っている姿を見て
尊敬できる親子関係って素敵だな。

何歳になっても
自分の母のことを
かっこいいって思える人って素敵だな。

何歳になっても
自分のことをかっこいいって
言ってもらえる人がいるって素敵だな。

そんなことを抱きながら、
しんみりした今日の晩餐でした。

その文章を読んだあなたに
何か届いたものがもしあるのならば。

気持ちのままに
書いてよかったなぁと思います。

今日も皆様にとって
いい日になります様に。