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メーテルとは何者か?

【概要】

■メーテルは何をしているのか? ざっくり言うところ「銀河鉄道999に乗って少年と旅をしている。」となる。

■なぜ少年と旅をしているのか? 少年は「機械の体になるため」メーテルが連れて行ってくれると思っている。しかし、実際は「機械の体」=「ネジ」であり何かの部品にされる。(物語的にはもう少し込み入った設定があるのだが、それは別記する。)

■つまりメーテルは〝ネジの材料〟を運んでいる事になる。 材料となる少年を豪華な超特急列車銀河鉄道999で超長い旅の果てに…ときには「ビフテキ」を食べさせて…ときには停車駅の惑星では「観光」させて…結果ネジを1個作ろうとしている。これは非常に効率が悪いと言わざる得ない。

■なぜ〝ネジの材料〟?実はメーテルは機械化帝国女王プロメシュームの娘である。機械化帝国では体を自ら機械化して永遠の命を手に入れる者と、機械化=ネジ化されて帝国の部品となる者の二極化があるようだ。実際に惑星プロメシュームは人間で出来た部品(ネジ含む)だけで出来ている。そして映画のクライマックスの惑星崩壊シーンをみる限りとてつもなく大量の機械化部品が必要なはず、メーテルのような効率の悪いことだけをしていては、惑星プロメシュームの補修工事もろくにできない。

機械化帝国のコスト管理。なぜメーテルのやっているコスト爆高のプロジェクトが許されるのか?機械化帝国の部品調達はどうなっているのか?おそらく、メーテルとは別の大量の機械化ネジを低コストで生産〜運搬する仕組みがあるはず。そうでなければ惑星プロメシュームのような建造物の建設に何万年もかかってしまうでしょう。

ネジの低コスト化案 ①:大量の少年を一斉捕獲 →② :地球上の工場でネジ化 →③:まとめて段ボールに積める →④:貨物列車で大量輸送

これで少年〝星野哲郎〟ひとり分のコストで10万単位のネジ生産と輸送が可能なはずなのに…

■… ではメーテルは何をしている?注目すべきは「メーテルは女王プロメシュームの娘である」というところである。巨大組織のトップの娘なのだ!世間体としていい歳してニートなんかしているわけにもいかず、どこかで働くのもなんだか…そこでよくある手として女王プロメシュームの傘下企業に特別枠で入社しといて世間体を保つわけだ。

■でも組織の経営者、社員としたら…やはり、あの女王プロメシュームの娘が同じ部署なんかにいたらとてつもなく気をつかうだろう。どこの部署もそう思ってメーテルの配属先の押し付け合いになる。

そこで…取引先(銀河鉄道)に丸投げしてしまえ!配属先は建築プロジェクト、メーテルはそこで「特別イキの良い若者ネジ」の製作チームだ。チームといっても実働部隊はメーテルひとり。メーテルの役目は地球で良いネジ素材の若者を見つけて連れてくること。特別なネジなので豪華特急銀河鉄道999での運搬がマストである。豪華超特急999でなるべくゆっくり時間をかけて帰ってくること。これでメーテルは仕事を得て、メーテルの面倒は鉄道会社の車掌さんがみることで、鉄道は対価が入る。WIN&WINの構造ができる。

■まとめ 実際のメーテルは父親(ドクターバン)側の意見に同意していて、ネジを運ぶフリをしながら反乱分子を集めていたとかの設定もあるのだが、それ以前の設定として不思議に感じていた、あの世界でのメーテルの存在理由について、こんなんじゃないかな的な設定が見えたので書き留めてみました。

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