#2 夏を待つ

肌寒くなってきたね。
あっけなく夏が終わるこの感じが好きです。

意外とって何事もなく終わってしまうんだけど、
なぜか毎年根拠のない期待みたいなのを抱いてしまうのはなぜなんだろう。具体的なものではないんだけど、漠然とワクワクするあの感じ。

だけど、人生を振り返ってみても、期待を超えるほどの「何か」に出会えることってなかなかないですよね。

上京した時も、働き始めたときも、新しい環境にわくわくしたけど、
しばらくすると「まぁこんなもんか」とどこか冷めた感覚になってしまう。
別に不満とか悩みがあるわけではないんだけど。

そしてまた新しい環境を探したくなっちゃうのよね。
次の場所はきっと何かが起こるぞってね。

性懲りもなく、また次の夏に期待してしまう。

いつまでたっても春から抜け出せない。

そんな愚かさを"青春"と呼ぶのでしょうか。


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