「自由」とはなにか
【アイルランド留学127日目】
よく、会社に縛られるな、自由に生きろ!みたいなことは言われますが、会社から飛び出したとて、日本の法制度や行政には従わざるを得ませんし、生きていくためにはお金を稼ぐ必要があるので、資本主義の枠組みからは抜け出すことができません。そりゃそうだ。
日本から出て海外に行ったとしても、その国の制度に従う必要があるので、原理的にはあまり変わりません。お金を稼がないといけないことは同じですしね。むしろ、日本人向けに制度がカスタマイズされてる日本にいた方がお得なのは間違いないですよね。
「自由」なんてものはどこにもないのではないか、そして、そもそも「自由」とは何なのでしょう。
「自由」を言い換えるとすると、「権利」という言葉が適切かもしれません。自分で選択できる権利、サービスを享受できる権利は、「自由」という概念に近い気がします。
フランス革命も、絶対王政を倒して、市民たちがあらゆる「権利」を手にする革命といえます。王様がすべてを支配していた状態から、市民たちは人民主権や言論の自由、所有権みたいなものを勝ち取りますよね。それが人類史における「自由」への第一歩だったのではないでしょうか。
ふと思ったのは、「自由」とはゼロかイチか、白か黒か、イエスかノーかで語る二項対立的な概念ではなく、もっとグラデーションのある、段階的な概念なのかもしれません。
会社員を辞めてフリーランスになっても、何もかもが自由というわけではありませんが、「働く場所」や「働く相手」を選べる権利があるという点では自由です。一方で、会社の看板がない分、「自分の背丈にあった仕事しかチャレンジ出来ない」という点では不自由なのかもしれません。
要するに、「自由になりてー」と思うことは誰でもあると思いますが、その「自由」が何を表すのかを明確にしないと正しい判断ができないのではないかなぁと思います。
まぁ、そんなことを自由に書き綴ることができるのも、「表現の自由」が権利として認められているからなのかぁと思うとまた感慨深いですね。
頭の中だけは自由でいたいなぁ。
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