「カスタマイズ」は流行るのか?

個人にカスタマイズされた商品やサービスが広がってきているという記事です。ZOZOスーツみたいなやつですね。

今後、こういった「マスカスタマイゼーション」というトレンドがどうなっていくのかということを自分なりに考えてみたいと思います。

広がっている背景

従来の既製品では満足できない人たちがこういったサービスを使うのだろうと思います。大量生産された既製品ではなく、自分にあったものを使いたいということですよね。衣服とかはわかりやすいですね。

特に、スーツのように、これまでも手動での計測によるオーダーメイド製品が存在しているものは、今後間違いなくデジタル化して、より気軽に、誰でもオーダーメイドが頼めるようになるのではないかと思います。靴とかも同じ流れでありそうですし、車とかも個人の趣味に合わせたカスタマイズができそうですよね。

今後の予想

個人的には、この「マスカスタマイゼーション」の仕組みは、今後、少なくとも日本では、そこまで広がらないのではないかと思います。その理由は3つあります。

1つ目は、そもそもそこまで商品にこだわる人が少ない気がするからです。

衣服でいっても、一部のお洒落な人は自分に似合うスタイルに合わせて積極的にコーディネートとかもしていきますが、大抵の人は、そこまでの知識もこだわりもないと思います。だからこそ、これだけユニクロが流行っているのでしょう。お洒落ではないが、ダサすぎもしない、そこそこレベルで満足する人が国民の大半な気がするので、カスタマイズサービスは、そこまで大衆化しないのではないでしょうか。

2つ目は、二次流通に弱いということが考えられます。

特に今時の女性は、衣服を買う時点で、すでにいくらで売却できるかを考慮してるみたいですよね。メルカリで売れる前提があるから、新品の服も躊躇なく買えるのです。そしてトレンドや自分の気分に合わせて購入と売却を繰り返します。カスタマイズされていたら中古で売りづらいので、そこがかなりデメリットになりそうですよね。メルカリでも、品質やサイズ感が把握できているユニクロの商品が人気だというのも、現代の購買行動を表していると思います。カスタマイズはこのトレンドに完全に反しています。

3つ目は、日本はほぼ単一民族からなる国家なので、そもそもの多様性が少ないということが考えられます。

これがアメリカとかなら、白人、黒人、アジア人、ヒスパニック系などいろんな人種が住んでおり、みんな体格や生活習慣、文化も異なるので、個人にカスタマイズすることへのニーズが非常に大きいと想像できます。ただ、日本では、肉体的にもほぼ同質、文化的にも集団の調和を大切にする日本人しか住んでいないので、個人主義を掲げる西洋とは全く状況が異なりますよね。日本人の生物的、文化的特徴に、カスタマイズの仕組みは反しています。

まとめ

以上のことから、「マスカスタマイゼーション」は少なくとも日本では流行らない、と私は考えます。

そもそもそれだけこだわりがある人は、個人製作している作家さんや職人さんに頼んで作ってもらいますよね。カスタマイズの敷居が下がったとしても、そこを跨ぐ層が劇的に増えるとは思いません。新聞記事の中にあった「食」の話も、だったら自分で作るか、個人経営のカフェとか行きますよね。

流行ったとしても、スーツとか、枕とか、同じものを長く使う想定のものくらいかなぁと思います。

あくまでも個人的な意見なので的外れな見解もあるかもしれませんが、いつか答え合わせができたらいいですね!!

今後もこんな感じで、たまにはニュースの考察をしていこうと思います!


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