西川貴教が神になった理由。

「あなたはどこの宗教ですか?」

と訊かれたら私は迷わずこう答える。

「私の神様は西川貴教さんです。」

と。


初めて出会ったのは7歳。

TMRもまだ始まったばかりの頃。田舎の小さなCDショップでたまたま知って、その後はTVで。名前は知らないけど子供ながらに、「この声が好き」って思った。

お金を使い始めたのが中学生になってからのこと。

毎月お小遣いがもらえるようになり、CDを買った。たまに雑誌を買った。ネットを駆使して通販でグッズを買った。

人生でいちばん貢いだのが高校生のとき。

お小遣いだけでは足りずお弁当代でもらったお金までCD・雑誌・ファンクラブ・グッズ通販に湯水のように使う。母親が出勤した後にこっそり おにぎり作って学校へ行っていた。チョコパイ一個の時もあった。

雑誌の西川さん以外のところを切り抜いてクラスの子に1ページ5円くらいで売ってた。お金のやりくりの計算をしすぎて車に轢かれたこともあった。absが好きすぎてバンドを始めた。歌は私の自信になった。Dior HommeのHigher energyの香りがセーラー服に染み付いた。


私の家族は機能不全で、みんなプライド高い見栄っ張りで、なのに私の血筋らしくどこかちょっとアホだし他人の言葉を私以上に聴かない。だからエリートになりきれない。フリだけしてるひとたち。


家族のことがしんどくて

死にたくて死にたくて死にたくて

でも死ぬのってめんどくさいなって。

眠る時はこのまま消えてしまえたらと毎日願った。

友達に勧められて心療内科にも通った。

でも何より一番私を支えてくれたのは

西川さん、あなたの歌でした。

イライラして全てを拒絶して、もう何も見たくない聞きたくない

そういう時も、不思議とあなたの声だけは私に届いてて。冷え固まった心を揺さぶって温めて落ち着かせてくれた。

泣きたいのに泣くわけにいかなくて、堪えすぎて泣けなくなった私を泣かせてくれたのはあなたの歌でした。

家族から逃げるために、行きたくないけど大学へ、東京へ出てきた。うちには進学以外に家を出る手段がなかったから。

東京にしたのも、あなたが居る都市だから。実家よりはあなたに近いだろってことで一人でも怖くなかったよ。


今も占いに行くと、毎度

20歳くらいまでは生き延びるのも大変な環境だったね。っていまだに言われるよ。

二十代で社畜でまた身体壊してどん底に落ちるんだけど、その前のめっちゃ調子が良い時も、底へ落ちてからも、死ななかったのはあなたが歌っててくれたから。

子供の頃、一番しんどかったとき、あなたの歌う「Salsa Bazaar」の歌詞

「信じてもいいものだけを キミの神サマにして」

が響いたんだ。

「そっか。じゃあ私の神様は西川貴教だ」

でも存在が大きくなりすぎてるのがわかってて、怖くて。

舞台とか、番組観覧は行ったんだけどさ。実はライブは今も行ったことないんだ。今更行きずらいですっていうのもあるけど。

誰に何を言われてもあなたの言葉と声を信じる。

あなたのことだけは信じられる。なぜか。

あなた以上に愛せる人が見つからなくて困るくらい、あなたのことをただただ、信じて愛してる。

あなたへの愛だけで空っぽだった私は夢を持って歯を食いしばるとこまで育った。無気力だった私が人間になれたのは、紛れもなくあなたが存在して、歌いつづけてくれたお陰。

数えたらもう24年もあなたのことを見ていた。

そりゃ、顔見ただけで彼女の有無やその質がわかるくらいにはなっちゃうよね。親の顔より見てるもん。


あなたの幸せを本当に本当に心から嬉しく思う。

結婚おめでとう。

これからも大好きだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?