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被災地支援で触れた夢の復興

2024年元旦の出来事から107日目、私はようやく石川県珠洲市の災害ボランティアに参加した。

3ヶ月経った街の景観は、元旦テレビで見る光景そのままでようやく復興を迎える段階だった。
家屋の外観からは想像もつかない、屋内の傷が元旦のハレの日と同居していた。

作業は1つの建物に25人総出で作業も一向に進まない。300mはあろう漁船用の縄、大量の魚網、業務用大型冷蔵庫の数々。手狭なスペースを縫うように次々に搬出する作業。
どれも大切な記憶と思い出が軽トラに乗せられる。

活動が形になりはじめた頃作業を終える。活動の最後にリーダーから、いつの日かまた来ますと持ち主ご夫婦に感謝を伝えたとき、ご夫婦から「何度も申し訳ない」本音が吐露された。
リーダーは笑顔でご夫婦にこう話した。
お互いさまなのは当然だし、だから復興に力が必要なんだと1人ひとり声を上げ続けてほしい。それがこれから先続く復興と発展の原動力になると。

帰り際ご主人が笑顔で私に。
孫がこの春から奈良へ野球留学に行っている。2年後までに心から孫の甲子園の活躍を見に行きたいんだ。

帰宅の途に飲む酒とご主人からきく夢が、明日からの活力につながることは言うまでもない。

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