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激安の超広角単焦点レンズの実力にびっくりした、f2.0ですよ!

仕事で星空のタイムラプスを撮るんですが、星空タイムラプスはだいたいシャッター時間が1枚15秒、15秒間の映像を得るためには最低2時間かかるんですよね。というわけで一晩にたった2カット程度しか撮れないわけです。撮影中は暇を持て余すし、寒いし、せめてもうちょっと効率をあげようとすると、カメラ2台出したら倍の枚数が撮れるぞというわけで、サブ機であるα6500も出動させようと思ったら、APS-Cマウント用の明るい広角レンズがなく、まずはレンズの手配からすることになってしまった。

APS-Cの超広角レンズはSIGMA 8mm-16mmF4.5-5.6DC HSMという万能超広角ズームをEマウントに変換して使っているので今回は夜とか星空とかいうレアな用途専用ということで、あんまりお金はかけたくない。(おまけに手持ちもそれほどない)

で、予算3万程度でF2.8クラスの超広角がないかなと中古とか探していたら、なんと新品で1万7000円という破格値の12mmF2があるではないですか!しかもα用のEマウントだし。

5年前までは国産品で(オートフォーカスですが)普通に10万円クラス、最近は韓国製のマニュアルレンズで実用できる性能のものが3万とか4万で出てきましたが、2万を切るとは驚くしか無い。

で、速攻ポチってやってきたのが、これ。Pergear 12mm F2(SONY Eマウント)

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中国製です。Pergearは、ZhiyunやFeiyu Techなど最近廉価でいいジンバルなどを作っているメーカーの大手代理店が始めた自社ブランド名です。レンズラインアップが乏しいけど特定のファンが多いFujiマウント用の廉価なレンズの販売から市場参入して、そこで勝ち取ったコスパの評判でEマウントとマイクロフォーサーズに進出してきているようです。

1万7千円なのにちゃんと金属ボディ。作りも精緻とは言えませんが、一昔前のように動かすとガタがあったりリングに遊びがあるような感じではなく、しっかりしてます。レベルとしては昭和40年代の国産レンズくらいですね。

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一種の撒き餌レンズ(初心者が最初に手を出す安価な単焦点、レンズ沼のほとり)ではありますが、国産の撒き餌レンズがプラスチック製で見るからにちゃっちいのと比べると、満足度高いです。

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マウントもしっかり金属製で、取り付けもスムーズ、ガタもありません。

びっくりしたのがそのコンパクトさ。普通超広角の大口径レンズってかなり大きくなるんですが、このレンズちゃんとフィルター62mmのフィルターを前面につけて使えます。スローシャッターを多用するタイムラプサーにとってはまさに理想的!

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絞りはメモリはあるけど無段階でクリックなし。ここだけ動画仕様で謎ではありますが、円形に近い絞りで手抜きしてません。この価格でよくやるわ、ほんとに。

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フルサイズ用のSAMYANG 14mm F2.8と比較するとそのコンパクトさが際立ちます。これシグマの標準レンズより小さいし。

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タイトル写真で両側に写っているのは、SONYのGレンズとキヤノンの超広角ズームですが、このレンズがいかに小さいかがわかります。
メーカー資料によれば非球面レンズやEDレンズを使ってコンパクトさを実現したみたいですね。とはいえ、さすがにこの小ささでは写りに影響も出るとは思いますが。

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試写!ですが、すみません、すみません。今日はハイエースのスタッドレスタイヤ交換でいっぱいいっぱいでして、こんなのしか無いんです。しかも洗車もしてなくて車汚い…。

広角レンズのチェックポイントは、樽型歪みに代表される歪み具合と、逆光耐性、四隅の解像度ですが、歪みは少ないです。むしろ珍しい弱糸巻き型です。建築物の作品カメラマンでも無い限り、気にするほどのレベルではないです。すげーコスパ。

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超広角といえどもf2まで明るかったら後ろボケます、しっかり。(いやホントこんな作例で申し訳ない)逆光は写真はないですがフレアは出るけどオールドレンズほどではなく、十分に実用的な範囲でした。四隅はさすがに開放ではきついかな。

商品コンセプトとしては低価格と大口径コンパクトを実現するために、非球面レンズを使用して、若干の歪みと四隅の甘さには目をつぶりましたというところでしょう。昔は非球面はなくても国産レンズもだいたいそういう設計をしていて、個性承知の上でいかに使いこなすかだったりしたのですが、最近の国産レンズはひたすら完璧を目指して、画質はすごいけど価格も重量もすごくなってきてます。

1万7千円はやりすぎとしても、3万円程度でそういう用途特化の個性的な単焦点レンズを出すというマーケティングはないんでしょうかね。

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このコンパクトさだとα6000シリーズに付けるとほんとちょうどいい大きさ。仮に四隅がちょっと甘かったとしても8K大画面クラスでなければ気づかない程度だし、そもそもそんなモニター誰も持ってないしね。

ということで、私の用途としては今回は十分で大変いい買い物でした。

最後にベランダから星を撮るテストをしてみたものの

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残念ながら船橋の団地の空は明るすぎて星はほとんど見えません。無理でした…。

Pergearは他にもびっくりする価格の単焦点マニュアルレンズをいくつか出してますから、沼の辺りにいるみなさん掴んでみるといいですよ。(^^


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サイボウズのフェロー。全国を旅しながら、エバンジェリストとしてクラウドいいよ~って言ったり、おもろい案件を発掘したり、支援したりするお仕事。副業でビデオグラファー、ジンバルとドローンが得意。 お約束ですが、書いてあることは会社としての公式見解ではないです。