時系列にすると超心理学コーナー案件になる怖い話

今から、どうしようもない私語りをする。

ある男と会ってちょうど26年である。

1997年、大学に入り立てのわたしは放心状態だった。となりの県の大学。
実家と違い3局しか映らない田舎にいた。
ひねくれた私は「めざましテレビ」を見るようになった。そのころのめざましテレビはなぜか地方中継を組んでいた。その中のひとり、テレビ愛媛の元気なメガネのお兄ちゃんが名前よろしく印象に残った。

が、自分の中では推しが地元の綿引かおるさん。だったせいか愛媛のお兄ちゃんのフルネームはぼんやり。というか東北の人間が四国まで行くことなんかないし！と愛媛のお兄ちゃんにはあまり興味を示さなかった。

愛媛のお兄ちゃんが「めざましテレビ」からフェードアウトしたころ、私は不本意な形で男性と付き合うことになった。ちょうどそのころ、綿引かおるさんのライバル局の名物アナが愛媛に戻り、その数年後、私が付き合ってる男性から逃げたくて好きになったひとも愛媛出身者だった。

そして失恋し、付き合ってる男性からも逃げた2002年、自分がいたのは地元どころか愛媛から遠く離れた福岡だった。朝のテレビをつけたら、特徴的な名前の男性がアラフォーの女性とともに座ってニコニコ進行していた。そのメガネの男性の名前で検索したら、あー！めざましテレビの愛媛のお兄ちゃんだ！うれしくなった一方、業界のひとと結婚したんだ！とちょっと失恋。

しかし、この愛媛のお兄ちゃん、改め福岡のお兄ちゃんが今いる福岡のテレビ局は名物ラジオを生み出したラジオ兼営局。ラジオの方では福岡のお兄ちゃんと同世代の男性が様々なところで気を吐いている。自分はラジオ好きなので福岡のお兄ちゃんよりもその男性を応援していた。
その男性がきっと福岡のラジオ界を担うパーソナリティになるに違いないと夢を持っていた一方、福岡のお兄ちゃんはテレビのひとで終わるだろうし、結婚もしてるから強くは応援はできないなとも。

そうこうしているうちに福岡から転勤し、その職場で同僚と付き合うようになった。付き合ってる最中でも、応援していた福岡のラジオの男性の情報はちょくちょく仕入れるけれど、福岡のお兄ちゃんのことは完全に忘れていた。

そして、ラジオの男性が福岡のお兄ちゃんの後釜に定着し、全国にもちょくちょく顔を出すようになったころ、様々なラジオを聞くようになった。ラジオの面白さに再びはまった時期、私はその同僚と積み重なった意見の相違の結果、喧嘩別れした。

それから1年後、ギャラクシー賞のニュースで福岡のお兄ちゃんの名前を見た。福岡のお兄ちゃんのラジオ番組が2021年度のギャラクシー賞選奨に選ばれたらしい。昔福岡のお兄ちゃんが出てたような番組に似たタイトルを見て、わたしと感覚が合わないかな、と聞くのを躊躇した。

そんな時、福岡のお兄ちゃんの放送局が主体となった福岡国際マラソンのメイン実況を福岡のお兄ちゃんが勤める、ときき、思わずテレビの福岡国際マラソンを見てしまった。
見た感想。お兄ちゃんかっこいい、明日から福岡のお兄ちゃんのラジオ番組絶対聞きます！

そして、翌日、radikoの該当番組にチャンネルを合わせた。爽やかな声と周囲を巻き込んでお一人様自堕落トークを全方向に繰り広げる福岡のお兄ちゃんだったもの…ゲスを極めた福岡のおじちゃんがそこにいた。

爽やか既婚の福岡のお兄ちゃんは今や、
マイペースお一人様の福岡の変態おじちゃんになりました。でも福岡のおじちゃんはかわいいし好きです。

といえてしまうのは自分が独り身だからであろうか。いやそんなことはないと言って欲しい自分がいる。

そういや、テレビの人となった福岡のラジオの男性、今でも月1で深夜のラジオで気を吐いて存在感をアピールしてます。後、彼は変態おじちゃんと毎日のようにトークし、先日は変態おじちゃんの元妻の話でいじってました。はい。