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ひたすら青

絵が描きたいな。青だけで描く絵が描きたい。

先々月くらい前に「しばらく絵は描かないだろうな」と思って紙やキャンバスを片付けた私に「また描きたくなっちゃったねぇ」と話しかけながら絵の具と筆を取り出した。

青が好きだ。いつから好きかは、思い出せない。「○○ブルー」という名前の絵の具だけで描くのははじめてだった。

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まだ乾いてない。乾くまで、絵が動いてるんだと思った。乾いたら完成。

次は紙に描く。

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描きながら思い出したことがあった。

大学生のとき美術部に入っていて、ギャラリーを借りて展覧会をしていた。通りがかりで入ってきてくれたおばあちゃんに「あなたが描いたのはどれ?」と聞かれ、案内した。

おばあちゃんは私の絵を見た後、「あのね、好きな色の種類の絵の具をパレットに少しずつ出していって、自分がその中でも好きな色をひとつ選ぶの。その色をどの絵にもずっと使い続けたら、自分の絵になっていくわよ」と言った。

「そうなんだ。」と素直に思ったものの、そうしたいと思ったものの、社会人になって絵を描く時間はどんどん減り、たまに描いては思うようにいかず、途中で破って捨ててしまうこともあった。

「上手くなりたい」と思ってた。「上手くなりたいのに上手く描けない」って思ってた。

上手くなることと、自分になることは違うのに、混同していたように思う。

今は、上手いか下手かは別にして、私にしか描けないものを描きたいと思ってる。自分が持ってる青い絵の具の中でも、特に好きだなと思う色を必ず使った。

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乾いてきた。乾くまでなじんだ青、のみこんだ青、のみこまれた青、染まらなかった青ができた。

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