手の中の桜からの教え。
散歩しながら桜を拾った。
すぐに両手にいっぱい。
それでもまだ拾おうとしたら、
一輪拾うたびに、
手から一輪零れ落ちていく。
「欲張らないの」
と言われた気がした。
手のひらいっぱいの桜を見て、
「ビニールあげましょうか?」と
老婦人が声をかけてくれた。
ビニールがあれば
もっと拾えると思いつつ
手の中の桜たちを眺めると
「入れないで」と。
ビニールに入ったら
私たちは押し合いへし合い
しわくちゃになるの。
息も吸えないの。
お気持ちだけいただき
家に帰って
手の中の桜を水に放った。
十分すぎるほどでした。
自分に必要な食事は手のひらにおさまる量で十分とはアーユルヴェーダの教えだったか。
「もっともっとたくさん」という人間の欲の成れの果てが今の地球の姿。
欲をかかないように。
手のひらにおさまる量で十分。
桜さんの教えと共に
心のすみにいつも置いておけたらいいな。
必要以上に欲しがらないことは自分を含めた世界を本当の意味で豊かにすることだろうから。
桜さん
今年もありがとう。
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