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14年ぶりの再会

小学校6年生の頃にグッと仲良くなった。同じクラスになったのが、大きなきっかけだった。だけど彼女は小学校卒業と同時に、遠くの街へ行くのだと聞いた。驚き、悲しみ、不安、寂しさ、いろんなものがごちゃごちゃだった。もう会えなくなって、別々の世界で生きていくのだと思っていた。

そんな彼女と14年ぶりに再会した。見た目こそ、綺麗になって変わっていたけど、芯の部分はそのままだ。朗らかで、自分を持ってて、優しくて、楽しい。会えて嬉しかった。

私はクソガキだったから「なんか、声と話し方が丸くなったね」って言われた。私もそう思うし、そうしてる節もある。だから、第一声で分かるのはすごいなって思った。それも嬉しかった。

空白の歴史をお互いたくさん話した。思い出の話も、懐かしいあの人の話もした。まるで放課後のように時間を忘れて楽しんだ。

きっとまた今日みたいな日があるから。

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