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虫かごのブランドをつくります。

虫かごのブランドを作ります。もちろん普通の虫かごではありません。音を聴くための、少し変わった虫かごです。名前は「chirori」といいます。読み方は「チロリ」です。

虫かごをつくろうとしている経緯、虫かごに込める想いを書いたので、少し長くなりますが、興味のある方はどうぞのぞいていってください。


1. 僕たちが目指すこと

僕たちが目指すこと。それは、「虫の音を楽しむ文化」を現代に復活させ、後世に残していくことです。

虫の音文化note写真引用-01

出典:Tokyo Museum Collection(https://museumcollection.tokyo/works/6231476/L)

●虫の音を楽しむ文化の歴史
鳥のさえずり。川のせせらぎ。虫の鳴き声。私たち日本人は、こうした自然の音を昔から情緒あるものとして楽しんでいます。その中でも、鳴く虫の音色を楽しむという文化は、古くから僕たちの暮らしに関わっていました。素敵な音色を探しに郊外の丘へ訪れたり、庭で音色を聞き分ける。そんなあそびが、平安時代には、貴族の風流な遊びとして流行し、江戸時代になると庶民の娯楽としても広がっていきました。

●文化の衰退
しかし、いつからか、その風習も時代とともに衰退してしまいました。戦争があったり、たくさんの娯楽が生まれたりと、いつの間にか文化が薄れていきます。せっかくの情緒ある文化が、このまま消えていくなんて、寂しい気がします。情報や物に溢れた時代にとって、豊かさとは何なのでしょうか。虫の音の美しさは、今の時代も、これからの時代も、生活を豊かにしてくれるものだと信じています。だからこそ、このプロジェクトをやろうと挑戦を始めました。

●虫かごで文化を取り戻す
かつての虫の音を楽しむ文化を復活させ、後世に残していく。そのために、まずは虫かごをつくります。これは「文化はものに宿る」という考えです。例えば、お茶の世界にも「器」があるし、お風呂の世界にも「おけ」があるように、文化のそばにはモノがあります。ものを通じて伝わり、広がり、残っていく。そんな考えから、虫かごをつくることで、文化を起こし、残してくのです。


2. 「chirori」という名前の意味

chiroriフォント_アートボード 1 のコピー 3

「chirori」という名前は、虫の声で童謡にもなっている「チンチロリン」から由来しています。「chirori」を見たり、声に出すだけで、頭の中で虫の音が鳴るような、音を感じられるものにしようと、この名前をあてました。いづれ、虫の音を聞くことを「チロる」と言われるようになったら面白いですね。

3. 「音を楽しむ虫かご」ってどんなもの?

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さて、そんな僕たちがつくる虫かごが、どんなものなのかお話します。これまでの虫かごは、虫を観察したり、飼育するためのものとして作られています。いわゆる虫かごと聞いて想像するような、竹でできているものや、プラスチックのものです。

一方で、僕たちがつくる虫かごは、音を聞くためのものです。当然、デザインもこれまでのものとは変わります。たとえば、音を響かせるように楽器のようなカタチになるかもしれません。そして、これまでよりも、もっと大きくて、インテリアのようになるかもしれません。

現在、デザインをしている真っ最中で、上の写真は3Dプリンターで出力した10cmほどの模型です。音を響かせるような造形を練っています。デザインを考える。作ってみる。検証する。これを繰り返して、少しずつ、前に進めていこうと日々、試行錯誤です。

⬇︎ちなみに模型をつくる前にCGはこんな感じ

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4. chiroriが作り出すのもの

「chiror」をつくった後は、旅館・料亭・寿司屋・アートホテル・日本酒イベントなど、さまざまな場所で音色を楽しんでもらおうと考えています。そこで、大切にしたいことは、単に音を出す虫かごではなく、風景として、空間を演出していきたいということです。BGMではなく、音のある風景として機能させていきたいんです。

そして、さらに音のレシピも作ろうと考えています。鈴虫やコオロギやマツムシなど音色を持つ虫たちの、種類や数をコントロールして、音そのものをデザインすることができたら、面白いですよね。

「chirori」のデザイン、音のデザインでどんな風景をつくっていくのか。楽しみにしてください。


5. ここからがスタート

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ここまで読んでくれた人なら、すでにお気づきだと思いますが、まだお見せできるようなものができていません。きょう6月4日は虫の日です。chiroriはここから始まります。これから資金調達からプロトタイプの作成をして、じっくり焦らずに音chiroriを育てていきます。

本来なら、全てできた状態でかっこよく発表したかったのですが、6月4日が虫の日ということで、先出しにしてしまいました。「なんだまだできてないのかよ」と思われた方ごめんなさい。とういうわけで、泥臭くいきます。

文化の復活させ後世に残していくことを目指してコツコツやっていきますので、chiroriをどうぞよろしくお願いいたします。



6. プロジェクトメンバー 

Planner_サクライノマド
 
https://twitter.com/nomanomatti

Project Manager_ヤマシタテッペイ
 
https://lit.link/TeppeiYamashita

 Product Designer_タキショウム
 
https://instagram.com/shomu3113

 Engineer_ナカミチリョウ
 
https://www.instagram.com/ryo2021ss/







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