価格を決める3つの要素

国内の企業物価が上がり、徐々に企業の商品・サービスに価格転嫁されはじめてきている。食品メーカーや、飲食店、テーマパークなどが値上げをしたニュースも目にする機会が増えました。

価格を決める基準は、大きく分類すると3種類あります。

①競争基準型価格設定
競合他社が設定した価格を基準に価格決定を行う方法です。
すでに市場からは認知されている価格を適用するため、お客様に受け入れられやすい
特徴があります。 すでに市場にある競合商品を基準に、その上下の価格を設定します。
※ライバル企業と比較して、いくら値段を高くするか、低くするかが論点になる。


②コスト基準型価格設定

商品などを生産する際にかかった費用(コスト)を基準に、販売価格や提供価格を決定する方法です。 比較的単純な価格設定方法のため、多くの企業でこの価格設定が採用されています。
※コストを商品・サービスに正確に紐づけられると良いですが、現実的には難しいです。人件費や本社費用などをどう案分するかが論点になります。



③価値基準価格設定
お客様が認める価値、お客様の値ごろ感で価格を決める方法です。
価格の下限はコスト、価格の上限はお客様が認める価値で決まります。

※お客様からみて、「お値段以上の価値を感じているか?」ということが論点になります。


■価格は高すぎても、低すぎても買われない。値ごろ感が大事。

値ごろ感の4つの段階

■値決めの際に気を付けるポイント

<アンカリング効果>
アンカリング効果とは、先に与えられた情報や数字に無意識のうちに判断を歪められてしまう「認知バイアス」のこと です。 最初に見た価格や条件などを基準としてそれに引っ張られてしまう様子が、まるで海にいかり(アンカー)を下ろした船のようであることから名付けられました。

<フレーミング効果>
品質と価格が比例した2つの商品を提示した場合と、最も高額な新たな選択肢を加えて3つの商品を提示した場合において、全く同じもの(今回は中間の商品)であっても、見せ方を変えることで、受け取られ方が変わること。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?