アイデアを生み出すためには、まず没頭すること
未来のことを考える際、気になるテーマの1つが「AIはどこまで発達するのか」ということです。
そんなAI時代に我々人間は何を磨くべきか、その1つのヒントが
『AI時代の『超』発想法』(野口 悠紀雄 著/PHP研究所)という本に書いてありました。
本日はそこで気づいた内容を皆さん井共有したいと思います。
■発想とういうのは、
思いつきや、ひらめきのことです。
日常の仕事の中でも、
あの人は発想力があるな。
とか
あんな発想、自分にはなかった。
ということも、仕事でも感じることがあると思います。
私自身、どちらかというと発想力に乏しく、何かアイデアを出そうとすればするほど、自分が凡人だということを痛感していました。
■発想の法則性
『AI時代の「超」発想法』という本では、
発想には一定の法則性があるということが書かれています。
ニュートンがリンゴが落ちるのをみて「万有引力」について気が付いたのも、
アルキメデスが湯船に入った時、湯船からお湯があふれ出し、同時に自分の体が軽くなるのを感じて「浮力の原理」を見つけたのも・・
法則があるといいます。
■物理学者のヘルマン・フォン・ヘルムホルツ氏は、
アイデアを思いつくには「没頭期」「潜伏期」「啓示期」の3段階に分かれると記述しています。
【第一段階の没頭期】
この段階は、自分がどのようなアイデアを生み出したいか、
自分自身に問いかけをしている段階です。
例えば、
「お店の売上をあげるにはどうすればよいか」
「もっと良い会社にするためには何をすべきか」
「仕事を楽しくするためには何が足りないか」
「店頭POPのデザイン、キャッチコピーはどのようなものがいいか」
など、「意識的」にアイデアを考え、アイデアを出すために本を読んだり、インターネットで情報を検索したりと・・とにかく勉強をしたり、計算したり、集中してその問いの答えを探そうとする段階です。
【第二段階の潜伏期】
「意識」してアイデアを出そうとしていると、「無意識」の潜在活動を引き起こします。
どういうことかというと、
道を歩いている時、食事をしている時、お風呂に入っている時などあらゆる場面で
アイデアになりそうなさまざまな組み合わせが試みられ、意味あるものだけが選ばれて頭の隅に残っていきます。
※組み合わせを試したり、頭の片隅に残っているという意識はなく、知らないうちに蓄積されているそうです。
【第三段階の啓示期】
知らないうちに蓄積された組み合わせ、アイデアの基は、
なんらかのきっかけで「意識」に浮上します。これが「発見者への啓示」です。
きっかけは場合によって様々です。
ニュートンの場合は「リンゴ」でしたし、アルキメデスの場合は「風呂」でした。
■まずは没頭し、問いかけすることからスタート
ニュートンは「リンゴが落ちるのを見た」から万有引力を発見したのではありません。
ここで詳細を書くと長くなるので割愛しますが、
ニュートンは元々、万有引力について、なんとなくそのような力あるのではと疑問をもち、勉強や調べものをしていた。(没頭期)
そのうち、起きていても、寝ていても、「無意識」でそのことについて頭の中で考えるようになっていた。(潜伏期)
そしてたまたま、「リンゴが落ちる」のを見て、潜在的に考えられていたアイデアが意識に浮上し、万有引力の発見に至った。(啓示期)
という流れです。
■同じものをみても、アイデアがでるか、何か発想につながるかは普段から自分に問いかけているかで決まります。
ある程度自分自身で勉強をして、考え続ければ、
それがいずれ「潜伏期」に入ります。
大事なのは、「没頭期」 から 「潜伏期」へ移行できるかどうかです。
※無意識に考えるようになるには、ある程度のそのアイデアを考えるのに必要な勉強量が必要だと書籍には書いてあります。
一度潜伏期へ移行すれば、あとは無意識で考え続け、何かきっかけがきた時にアイデアが浮かびます。
まずは皆さんも、
「どうやったら人生が楽しくなるか」「どうやったらもっと良い仕事ができるか」「今の自分の課題をどうすれば解決できるか」など、
常に問いかけることからスタートです。
たくさん問いかけ、そして深く考えるということを実践して頂ければ幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?