「コロナズギフト」を考えてみる

4月に入ってもコロナがいつ収束するか分からず、不安な時期が続いています。

自粛ムードも長引き、テレワークが続き、精神的に疲れている人も増えているのではないでしょうか。

実際に家族や知人がコロナウイルスに感染した人、コロナの影響で経営が厳しくなった方、仕事がなくなった方・・・
そのよう人達がいるのも事実です。

ただ、多くの人はテレビ、SNSなどの情報を見て、「コロナが怖い」「先行きが不安だ」と思っているだけではないかと思います。
「怖い」「不安だ」と思うことで状況が解決するなら良いですが、いくら「不安だ、どうしよう」と思っても、状況は何も変わりません。

そんな不安ばかり考えてしまう人達は、ぜひ、コロナが与える「良い影響」ということを考えてみてほしいと思います。

私は比較的ポジティブな性格なので、今回のコロナが発生したことで、逆にプラスになったことはないかを考えたりもしています。


◆世の中には、「キャンサーズギフト」という言葉があります。

言葉の通り、「ガンがくれた贈り物」という意味です。

キャンサーズギフトは、人によって様々なものがあります。

例えば、
・ガンになったからこそ、1日1日の大切さが分かった。時間の大切さが分かった。ということ。
・家族、友人の大切さ、有難さが分かる。
・自分が本当にやりたかったことに気づいた。残りの寿命での目標が見つかる。
・病気の人、立場の弱い人の気持ちが分かるようになった。 など。

ガンになった人が、自分の病気・人生と向き合う中で「手に入れた」価値観や、考え方。
また、ガンになったからこそ得られた経験。などをキャンサーズギフトと呼びます。


普通は、ガンになると、「何で自分が・・・」と暗い気持ち、後ろ向きな気持ちになることが大半だと思います。

ただ、そこから逃げずに、ガンと向き合った人は、上記に書いたような「ギフト」を受け取ることができるのです。

※これはガンだけでなく、重い病気、大きなケガをしたことでも得られるものだと思います。


◆今回のコロナウイルスがもたらす「コロナズギフト」は何でしょうか?

コロナの影響も、ほとんどの人にとってはマイナスな影響を与えています。

ですが、考え方、捉え方によってはプラスの影響もあるのではないでしょうか?

これも、人によって、状況によって受け取る「プラスの影響」は様々あると思います。

私が考える、コロナズギフトは、次のようなものがあります。

①働き方が見直される良いきっかけとなる。
 1つは、テレワークの導入が進むことや、テレビ会議システムなどが普及すること。
 これによって、コロナ収束後も、子育て世代の人、介護をしている方々が自宅でも仕事ができる環境が整います。
 また、企業側からすると、本当に必要な仕事か、不要な仕事かを整理するきっかけとなると思います。
 それにより、世の中全体での人材の流動化が進むと思います。


②家族との時間が取れる
 外出の自粛によって、家にいる時間が長くなり、仕事もテレワークになり、学校も休校に・・・
 そうなると、家族で過ごす時間が増えます。
 今まで忙しくてなかなか家族との時間が取れなかった方々は、これを機会に家族の時間をとると良いと思います。


③日頃からの健康管理の重要性が再認識される。
 免疫が低下している方がコロナにかかりやすいという傾向があります。
 ニュースなどをみて、
 ・良く睡眠をとる
 ・適度に運動をする 
ということを意識する人が増えると思います。
結果として、コロナ以外の病気にかかる人も減り、運動をすることで生活習慣病もかかりにくくなり、健康寿命が延びます。
そうなれば、国の医療費ももう少し抑えられるのでは・・と。


④予期せぬ事態に備える習慣がつく
 今回のコロナのことは、誰もが「まさかこんなことになるとは・・・・」と思ったと思います。
 よく保険会社のCMなどでもあるように「まさか」は起こる。ということを体験している状況です。
 リーマンショックの時も、東日本大震災の時も、今回のコロナでも・・・・数年、十数年に一度は必ず世界全体で「想定できない事態」というのが発生します。
今後のの日本でも、また台風による水害があるかもしれないですし、地震がくるかもしれない、富士山が噴火するかもしれない、他の何か想定できないことがあるかもしれない。
ただ、「まさか」と思うことは、また数年以内に起こるだろうなと思います。

その時に備えて、日ごろから、準備をすることの大切さを、今回身に染みて分かった気がします。


ざっと考えただけでも、このようなことが「コロナズギフト」として考えられます。


今この状況で大事なことは、「コロナから何を学ぶか」だと思います。

今後、コロナのようなウイルスや、自然災害、金融危機のように、自分たちの想定していない事態が起こることがいつ起こるか分かりません。

その時に冷静に対応するためにも、
今回の教訓として、対策を考えて、どこまで自分たちの財産とできるかで、個人も企業も大きな差がでると思います。


皆さんも、「コロナズギフト」として、何を学べたか、どのような変化があったかを考えてみると良いと思います。

意外と、人生にとってプラスになるものを得ていることもあるかもしれません。

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