シェア
野窓 礼峰
2024年6月26日 16:25
行き場を無くした虫のような車たちがぐるぐるコンクリートの上を彷徨っている泣き喚く赤ん坊殴り合う若者たち転ぶ老婆突然叫ぶおっさん目の前は阿鼻叫喚の地獄が広がっていてもイヤフォンで耳を塞ぐねぇ、どんな音楽聴いてるの?JPOP?KPOP?HIPHOP?それとも演歌?ロックンロール?どのような問いにも答えず喧騒の中をモーセの如く歩く多分自分が刺されてもしばらく気づ
2024年6月24日 00:36
深夜にきらめく楽しい思い──私達案外上手くやっていけるんじゃない?ぽっと照らされる未来だが相手の顔暗くて見えない答えを待つが、どこにも答えは無い瞬間の光は私の内側だけを盛大に照らしたどこにも届かない光──きっと上手くいくよあなたの瞳に光は無かった思い上がりの花火は真っ暗な空に消えてなくなる
2024年6月14日 22:58
不安という木に縛り付けられて身動きできない止まり木に宿る鳥達は糞を垂らしてはどこかへ飛び去る
2024年6月13日 20:29
真昼時赤く点滅するランプと爽やかなブルーのシャツ車が2台仲良く並んでいる険しい顔をした人々がうろうろと誰かと誰か話している無関心、あるいは関心のある車たちが通り過ぎるしばらく経って同じ道を通ると何事もなかったように何かあったのだけれどもその痕跡は消されていた夜になると消された痕跡すらも記憶の中から消されていく