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野窓 礼峰
2023年11月25日 23:35
また雪が降る山の稜線に純粋な白真っ白なあなたは今どこに居るの山の向こう側にみずみずしい大地が広がっているでしょうかふわふわとした想念は地に落ちて涙となり消え去るまた雪が降るゆらゆらと心は戸惑う
2023年11月25日 10:52
残された写真の一枚一枚込められた想いはいかばかりそんな事を知らずに私はあなたを傷つけたもう戻らない日々あの日々の中に優しい私が居て優しいあなたが居てそれでよかったはずなのにそれ以上の幸せをより確かな幸福を求めたのだろうか
2023年11月25日 10:37
寄りかかる心心の全てを天に委ねてあの人は去ったあなたはどうだろうか?遠雷響き祭りが近づく孤独の影が強まり雲の向こうで陽光差し込む 未精算過去を精算できないまま時間が過ぎていく歴史は過去と現在と未来を結びつけるかつてあったことは明日起こること明日起こることはかつてあったこと暗い過去を残したまま未精算の過去を残したまま未来を生き急いでも影法師は離れようとし
2023年11月20日 07:42
雨が降る私は寝台に横たわり何かを待ち望む昨日の出来事あなたはずっと背中を向けてどこかを見ていたあなたの近くに居てあなたの香りあなたの優しさを知ってあなたを感じて激しい想いに囚われない者はいない冷たい風のなかより大きな、より強い風を待っていた
2023年11月7日 16:44
夕暮れ時あなたと一緒に肩を並べて海から溢れる光を眺める「キラキラ光っているね」あなたは真面目な顔で遠くを眺めていた「あれは思い出の詰まった透明なガラスの壜」私は海の光よりもあなたの目の輝きを見つめていた希望に満ちたその輝きが失われてはいけないけど、その瞳の中に私は居なかった「じゃ、帰るね」短い別れの言葉夜がやってきて誰も居ない砂浜で煌々と輝く月が海を照ら
2023年11月6日 22:18
ある人は失っていく程人間幸福になると言った何故失うことが幸せなのかかつて私は喪失を不幸と考えたしばらく時間が経って私はあなたを失ったその時もっとも強くあなたを意識しあなたとの記憶を抱きしめた追憶の日々あなたのいない世界であなたの影と共に暮らす
2023年11月5日 22:59
やるせない午後の日差しを受けなまめくグレーの街僕はここだ!と心の中で叫んだとて誰も振り向かない虚な眼虚な生現代とは何か生きるとは何か誰も答えられないわからないままなんとなくわかろうとしないままやるせなく日々は移ろう麻薬よりも手軽で安価な娯楽で溢れた時代は多分幸せなのだろう果たして幸せなのだろうかもしかしたら不幸せかもしれない正論ばかり吐く小金持