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命は等しい

先月リリースした『ウィーリブ』のMVでアコースティックギターを構えるシーンがあり、映像の性質上よく見えないのですがこちらのステッカーを貼っています。

改めて、NOMAD POPはガザ地区における即時停戦を求めます。また、民族浄化やそれらを後押しする姿勢に抗議します。

同じく能登半島地震の復興支援・長期的なケアを引き続き支持します。

僕らNOMAD POPの音楽を聴いてくれる人の中にはいろんな立場の人がいて、もしかしたらこの記事を読むことが苦しい方もいるかもしれないのでざっくり内容をまとめます。

  • 即時停戦を求めます

  • 明確にスタンスを表明するのが遅れてしまったわけ

  • あなたがスタンスを表明しなくても、NOMAD POPは引き続きあなたの味方であり続けます(そうありたいです)


まずこの記事をクリックしてここまで読んでくれただけでも本当に嬉しいです。ありがとう。

ここでお別れの人、最近は寒暖差激しすぎるからくれぐれも体調に気をつけてね。花粉症の人は薬飲むの忘れずにね。

まだ付き合ってくれる人はもうちょっとだけ時間くださいな。


・即時停戦を求めます

昨年10月7日、ガザを実効支配する武装組織ハマスはイスラエルを攻撃し、イスラエルは報復としてガザ地区に爆撃を続けています。

以降、イスラエルの攻撃によって、本日時点で3万8千人以上のパレスチナ人(子ども1万4千人以上を含む)が命を奪われています。

今起きていること、できること、これまでの経緯について詳しく知りたい方はこちらがオススメです。
前者はとても丁寧に説明してくださり、後者は短い時間で全体像を掴むことができると思います(字幕スピードが早いのでスレッド(返信)読むのもアリかな)。

イスラエルは100日間で約3万発の爆弾をガザに投下していて、これはアメリカが6年間でイラクに投下した爆弾の約8倍にあたるそうです。

文章にすると数字の感覚がなくなってくる、文字が滑る。

ここで明確に、イスラエルの行動とシオニズムに反対します。即時停戦を求めます。


・明確にスタンスを表明するのが遅れてしまったわけ

これまでもXやnote、ライブでは即時停戦の構えでいましたが、自分の言葉で語るのが遅すぎたことは否めません。

理由として、自分の不勉強を恐れていたのはありますが(今もそう)これまでインタビューで話してきたように「NOMAD POPの音楽は目の前の人に手を差し伸べられるものでありたい」、これが第一理念であるというのが大きかったです。

以前介護職の友人と遊んだときのこと。
彼とは学生時代バンドを組んでいて、今も僕らの曲を熱心に聴いて応援してくれる大切な仲間です。
友人の不規則な長時間労働、待遇の悪さから政治の話になり、僕は「選挙行った?」と聞きました。
「正直疲れていろいろ調べられなかったしぶっちゃけ政治に期待してない」が彼の答えでした。

僕はこの出来事が結構ショックでした。
というか、僕自身も経験があるから痛いほどわかるんですが、自分のことでいっぱいいっぱいだったり学校や職場に行けない状態だと社会と向き合うエネルギーは残っていません(たとえそれが自分に直結していようとも)

で、この状態を責める権利は誰にもないと思ってます。
命が時代・場所・年齢や性別問わず等しく尊いのは大前提ですが、人にはそれぞれの地獄があることも否定できません。

「声をあげないのは自分が安全圏にいるからだ」
という批判は最もです。しかし誤解を恐れず言えば、声をあげられる人(僕らも含めて)はある程度、どれだけ苦境にいようともかろうじて「声をあげるだけのエネルギーが残っている人」でもあると思います。
(日常を戦っていないとか裕福とかそう言いたいわけじゃありません。異論は受け入れます。)

で、僕らの音楽を聴いてくれる人の中には、やっとの思いで立っている人、今は起き上がれない人が少なからずいます。
周囲や友人にもいます。
彼ら彼女らから「あの曲に元気をもらった」とか「救われた」とかこっそり教えてもらえたとき、音楽を作っていてよかったと思えます。

かねがねメンバーとも話してきたことですが今のSNSはあまりにも過激です。
強い言葉が多すぎる。
その中で自分たちが本件に訴えることが、NOMAD POPにいっときの平穏を求める人を傷つけるのではないかと恐れていました。


ですが、ここ日本でも能登が災害に見舞われ、倒壊に巻き込まれた人々や災害関連死をなすすべなく目の当たりにする中で、同じく爆撃によって命を落としたり、四肢を失った子どもたちの姿を個人的な論理では無視できなくなりました。

命は等しく尊いからこそ胸が張り裂けそうになる。
能登もガザもウクライナも、僕の姪や甥も同じ命です。
今各地で起きていることは等しく絶望的で、そこで自分の言葉をやり過ごすことはNOMAD POPの音楽とリスナーに嘘をつくことと同義だと感じました。
そして現在制作中のアルバムと魂でつながっています。
だから筆をとっています。


・あなたがスタンスを表明しなくても、NOMAD POPは引き続きあなたの味方であり続けます。

で、ここに至ります。

人には様々な立場・精神状態があります。
この有事は一刻を争うことも、悠長なことは1秒も言ってられないことも、今まさに人類の倫理観と未来が決まる瀬戸際であることも踏まえた上で、この状況に胸を痛めながらも同じく家族や大切な人を守るために声をあげられずにいる人を知っているし、余力のない人がいる。
僕らはそこに答えを出せていません。

だからNOMAD POPは、あなたが明確なスタンスを示せないとしてもあなたを否定しないし、味方であり続けるし、あなたの存在をこれからも肯定するつもりです。

だけど、表に出せないとしてもやれることがあって。

これらは今戦っている人たちが示してくれた道標で、やるかやらないか、どれが共感できるかは人それぞれだと思いますが確実に次につながる運動だと信じています。(結果が出たものも多くあります)

■日本から私たちができるパレスチナ連帯行動🇵🇸🍉🕊

■arb.org(寄付サイト)
1日ワンクリックでUNRWA(パレスチナ難民救済事業)へ寄付できます。自分のお金ではなくスポンサー企業から支払われます。

■Japan Stands with Palestine(Google カレンダー)
東京限定でパレスチナに連帯するデモ・イベントのスケジュールが掲載されてます。

リポストすることによってメタバース内のホワイトハウスの前でのガザでの停戦を求める抗議に参加できるプロジェクト

人間の心身にはさまざまな状態があるので、より多くの人がアクセスしやすい方法があるのすごくいいなと思うし、 多くのこのポストを見ているあなたにもできることだと思います

https://twitter.com/haru_nemuri/status/1733823092018073997?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1733823092018073997%7Ctwgr%5Eeef1e79df7f395913052b14de60cbf8a8eea90d1%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Fnomad_pop%2Fn%2Fn9727ea3f0ab4

繰り返しますが僕らのスタンスは明確です。

命が軽々しく扱われる様を見たくない。
故郷は誰かに奪われてはならない。

なぜこのタイミングで言葉を綴るのか。(生き死ににタイミングもなにもあったもんじゃないが)
今起きていることに声をあげなければいずれ出るアルバムのすべてが白々しく、フェイクだと自分で感じてしまうからです。

そうなればこれまで紡いだものさえ信じられなくなってしまう。

moveを出したときも45のセカイを書いたときも、今この文章を綴る間も、僕たちはなにも変わっていません。

一刻も早く事態が好転し、停戦に向かうことを願っています。

(誤った情報やご指摘があれば contact@nomad-pop.com までお願いいたします。)

そして能登には年単位で長期的な支援が必要だから、余力のある人はぜひ義援金支援金を🙏

ひとり(1)の力は無力(0)じゃないと信じています。

いつも聴いてくれるあなた、読んでくれた人、メンバー、友人家族、今も戦っている人々に感謝を。

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