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「声」が「チカラ」になるオンラインの時代

復職後、初めての大きな「顔なしオンライン定例会」に参加。しかも、トップバッター! 出席者も多い!偉い人もいる!そんな中、プロジェクトの進捗報告をすべく、取り組んだこと3点。そして、嬉しい言葉をいただいた話

狙いどおり!嬉しいメッセージが届き、ニコニコしている Kaori です。

先日、初めてオンラインでの大きな会議で、プロジェクトの進捗報告をしました。因みに、7月に第2子育休から復職したての頑張りかぁちゃんです。

どう考えても、年次も役職も、中堅どころ(社会人14年目はベテランか...)のくせに、実は、こっそり...、かなり緊張していました。
理由は、いくつかあります。

● このオンライン定例会への出席が初めてだったこと。
● 出席者20人以上、執行役員の方もいる場であること。
● 過去の雰囲気も知らないのに、トップバッター...w、であったこと。
● 「顔なし」なので、説明がきちんと伝わっているか、聴衆の様子から
  理解できないこと。

これらの条件は、準備段階から分かっていたので、「うーん、うまく伝えるには、どうしたもんじゃろの...」と考えました。
(私は、悩むと「トトねぇちゃん」が降臨します...w)

用意したスライドを、淡々と読めば、それでミッション自体は完了します。それでも、いいのかもしれない。でも、「プレゼンが得意」を自称している手前「分かり易い」と言われて、最低ラインと勝手な基準があります。

そこで、一人作戦会議の結果、これからご紹介する3点を実施しました。

1 自分の「声」を把握する

復職したてではあるものの、ここ2週間、ほぼ毎日、オンラインでの会議や、テレカンをしていると気づくことがあります。それは「声」の重要性。

表情が見えない、顔が見えない状態では「声」が自分の「名刺」です。
声のトーンや話し方だけで、初めて会う人ならなおさら印象が決まります。

「直接会って話すともっと力強い印象なのに、なんか、ぼんやりした人に聞こえるな...。」「ボソボソ話していて、元気なさそう。」「あれ?この人、機嫌悪い?怒っているの??」「なんか説明が単調で頭に入ってこない。」

...こんな風に感じることも、たくさんありました。

正直、オンラインの説明で、印象が好転した人に、ここ2週間では、残念ながら出会いませんでした。もちろん、現状維持の方は多くいます。

「仕方ないじゃん!別に、アナウンサーでもないし。普通の人なんだから」

そうかもしれない。「声が通る、通らない」「話し方の上手、下手」は、昔からスキルの一つとしてあった。でも、それがオンラインの時代には、より如実に、差が見えるだけかもしれない。

でも、だから、今までの話し方でいい、と思っていると、オンラインの時代には損する、とさえ思うのです。現状より、このスキルがアップデートされて、オフラインでの「いつも通り」なのだから。現状維持は、オンラインだとプレゼンスキルの低下、になりそうです。

一度、自分の説明や話し方を、1分でも30秒でもいいので、録音して、聞いてみましょう。おそらく、ショックを受けると思いますし、録音の途中で、撮り直そうと感じると思います。

私が、自分の声や話し方を把握した上で、気をつけたことを次のポイントでお話しします。

2 声をはる、トーンを上げる。そして、ゆっくり。

私の声は、基本的に「通り」ます。これは、天性のものです。
小さい頃、こんな出来事がありました。

実家のリビング横の部屋で、弟や妹と遊んでいた時のこと。急に、慌てた様子で母が入ってきて、一言。「あぁ...、なんだ。Kaori だけじゃなくて、みんなで遊んでいたの(安堵の表情)。Kaori の声しか聞こえないから、変になっちゃったのかと思った...。」

そう。普通に話していたのですが、弟と妹の声は聞こえないのに。私の声だけ、隣の部屋までしっかり聞こえていたようです。

そんな私でも、オンラインで話す時は、声をしっかり張って、トーンをワントーンあげるようにしました。どうしても、フィルターを通すと、声が曇って聞こえますし、ボソボソ聞こえるからです。笑声(えごえ)という造語があるようですが、まさに、意識したのはその状態。

笑声(えごえ)とは、相手に心地よい印象を与える声、笑顔が見える声。
「一瞬で心をつかむ“笑声力(えごえりょく)”」 著者:成田万寿美

「笑顔が見える声」って、素敵ですよね。

そして、そのために、定例会15分前に発生練習をしました...w
「あ、い、う、え、お!か、き、く、け、こ!....」

そして、もう一つ。私は、天性の早口でもあるので、プレゼンの際は、それがオンラインであれ、オフラインであれ、常にゆっくりを意識します。ゆっくり話して、やっと人並みのスピード。昔から、特にプレゼンが、マシンガントークになってしまう傾向があり、こんなご指摘をいただいていました。

「ど、どこで、息継ぎしているの??...w」
「Kaoriは、声が通るから、なんとか伝わるけれど、声の通らない人がそのスピードで話たら、みんな置いてけぼりだよ!」

早口な説明を聞くと、疲れますよね。先日、時間短縮だと思い、voicyを2倍速で聞いてみたのですが、そのスピードで聞くと、相当集中して聞かない限り、話が頭に入ってこないんです。結局、これでは、ながら聞きにならないと分かりやめました。ながら聞きには、1.2倍速、が私には心地よいです。

3 説明箇所(位置)を「小まめに」補足する

この定例会には、説明スライドの用意が義務付けられているので、聴衆の前には「文字」が記載されたパワポ資料が画面上に映されています。

正直、プレゼンツールであるパワポに文字を書くこと、パワポを、ワードみたいに使うことに相当拒否反応があるため、文字数を極力減らすことは心がけました。でも、プロジェクト進捗報告であるため、少なからず文章が記載されます。

文章が記載されていると、どうしても聴衆は、それを読んでしまう。特に、話し手の顔が見えないと、話をあまり聞かずに、文章だけ読む方も多いと思います。

ここで、問題なのが、話し方というより、そもそも資料の作り方なのかもしれませんが、報告事項よりもたくさんの情報(文章)がスライドに記載されていることってこと、ありますよね??要は「赤字のところ」だけが、アップデートで、前後情報は「前回ご報告済み」といった状態です。

この場合、私は、全ては説明せず、赤字に関連するところのみを話します。
聴衆が、話し手の話を聞かずに、文字を追いかけてしまうと読み切らぬ間に、スライドが次にいってしまったり、どこを話してくれているのか、迷子の間にスライドが次にいってしまうことがあります。

皆さんはありませんか??私は、よくあるのですが、私だけでしょうか...。

「こんな私みたいな人」対策に意識したこと、それは「今、スライドのこの辺りを話しています」が、分かる説明を、少しクドイくらいに、小まめに入れる、ということです。

ブレットポイントの何点目なのか、どのあたりの赤字なのか、どのチャートなのか、どのセルなのか、いつも以上に「声」で補足するようにしました。

「ポインターで指せばいいじゃない?」というご意見もあるかもですが、私は、ポインターはあまり使いません。理由はいくつかあります。

● 自分が動かしたり、動かし忘れたりして、対応がばらつく
● 止めていたつもりが、勝手に動いてチラチラして聴衆の目障りになる
● 指したい箇所をきちんと指すのが意外と難しくて、時間を取られる

以上が問題ない人は使えば、良いかなと思います。私は、ポインタースキルが低いので使わない、というのが正しい理由かもしれません...w。

以上、
1)自分の「声」を把握する。
2)声を張る、トーンをあげる。そして、ゆっくり。
3)説明箇所(位置)を「小まめ」に補足する。

の3点を実施して、プロジェクト進捗報告を終えたところ、直後に、
上司から「時間配分ともに説明バッチリ」と労いの言葉をいただけました。

そして、さらに、嬉しかったのが、翌日になって、直列の関係にはないのですが、いつもいろいろ助言をくださるシニアアドバイザーの方から届いたショートメッセージでした。

「昨日の会議の説明、分かり易かったです。Kaori さんの元気も伝わってきました。

そう!そうなんです。「説明が分かり易い、時間配分を守る」のは、プレゼンの最低ライン。「プラスα」があって成功です!

プロジェクトの進捗が絶好調という訳ではないので...もちろん、一番はそこで勝負しないといけないのですが「オンラインでの初プレゼン」と言う意味では成功だな、と思います。
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最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございました。

今までで、一番の長文です。「毎日発信!と義務付けない」と、書きたい内容に、しっかり時間と文字数をかけて、作れるのはいいですね。

皆さんの少しでもご参考になれば、これ以上の幸せはありません。
声だけでなく、文章からも私の「元気」が、皆さんに届きますように!

ありがとうございました!

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