頭をよぎるのはあの迷言だった

64作目
5月25日「関心領域」
☆☆☆

アウシュビッツの隣に暮らす幸せな家族

正直面白くなかった・・・

という感想だった。
というか冷めてしまうというか・・・
一番感じたのはこの作品の「見方を指定されている」ような感覚だから
かなぁ。

おそらくほぼほぼ全ての人が、この作品が何を描いたものかを
事前に知っていくと思うんだけど、
全く知らずに見たら、自分は何を見せられたの理解できないと思う。
それぐらいただただ日常を描いている。

例えば、常に鳴っている銃声だったり、
誰かの悲鳴だったり、焼却炉の煙だったり、
このような描写で、常に隣では幸せとは程遠い光景が日常である
ということが、何も知らずに見て、わかるのか・・・・と、
考えてしまった。

つまり、「こういう映画です、理解してください」と意図を
押し付けられているような気がして、面白くないと思ってしまった。
「ペ○スを押し付けるように、知識を押し付けるのをやめてください!!」
これが頭をよぎってしまった。

実際、「映画」としては死ぬほど面白くないと思う。
「芸術」としては高尚なものなのでしょう。
私は理解できない側の人間だなあと感じた。

毎回こんなこと言っているけど、芸術性とか意図が理解できる
素晴らしい方々のようになれれば、もっと面白いんだろうなあ。
まあなりたくないんだけど。

この作品を高評価している人の中には、
全く理解せず、いろんな人の感想を見て繋ぎ合わせて、
自分を納得させているような人もいたし、
絶賛してるのが、見事にあっちな方も多かったので、
うん。うん。そうそう。と言ったかんじ。







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