「#04 ミリオンダラー・ガール」 感想
今回はサクッと気がついたことメモ。
桔梗と伊吹の関係。
志摩が伊吹から受けた影響。
演出の話。
涙で目を赤くした女が女を助ける話
・旦那を亡くした桔梗がハムちゃんを
・ハムちゃんが青池透子を
・宝石屋の女店主が青池透子を
・青池透子が見知らぬ少女を
男が男を助ける話
・組対の刑事が陣馬を
・伊吹が志摩を
生と死
・桔梗の旦那が亡くなった
・ゆたかが生まれた
・マネーロンダリング→死んでる金が生まれ変わる
・青池透子の死
・死にたがりの志摩
◻︎涙で目を赤くした女が女を助ける話
涙で目を赤くした女(弱い立場の女=ガール)
女性たちが自分の「ガール」の部分に共感して女性を助ける
桔梗に対して
「涙で目を赤くした」とするのは疑問に思うかもしれないけど
旦那さんを亡くしたという、このストーリーより過去では
きっと泣いていたと思う。
それと、宝石屋の女店主。
「私は、何も知らないで現金でお売りしたの」と言ってたけど
うさぎのあみぐるみに宝石を押し込む時の青池透子の手は
血だらけだった。
そこにあえて触れずに宝石を売ったことは、
まあ自分のためでもあるだろうけど
訳ありの女を助ける意図もあったのではと。
そういう訳ありの女を助けてしまうような過去を
女店主も持っているのでは?と
超深読みして「助けた」にいれてみた。
青池役の美村里江のインタビューを読んだら
「透子はほとんど台詞がなく」ってあってそんな印象がなくて
びっくりしたけど、確かに喋ってるシーンは少なかった。
ずっと画面に居て表情で訴えかけてくるから言葉にしなくても
喋ってる気がしちゃってた。
◻︎桔梗と伊吹の共通点
今回はレギュラーメンバーの中では「桔梗回」だった。
今回の事件を深追いしてもハムちゃんを助けることに
つながらない可能性を助言した志摩に
桔梗は言った。
「多い方を取って助けたはずの青池透子が
再び道を外れたんだとしたら
どうしてそうなったのか知る義務がある」
罪を犯してしまった人の「声にならない助けを求める声」に
耳を傾けて聞こうとしている。
ここが桔梗と伊吹の共通点なのでは。
伊吹は
千砂ちゃんの落ち込む姿を真剣に見つめ
加々見に共感し
陸上部の子供たちの走りたい気持ちを理解し
青池透子の声を聞こうとしてた。
桔梗は
「声にならない助けを求める声」を発してる志摩に気づいていた。
志摩が伊吹がバディを組んで
志摩が自分の判断で伊吹を相棒として保留させたことで
「志摩には伊吹が必要なんだ」
と桔梗が感じて
伊吹に好きにさせて志摩に面倒をみさせて
密に関わるようにさせているのでは。
意識的にそうしてるのか無意識下なのかわからないけど。
6話の予告では桔梗が伊吹の行動を制止している感じもあった。
ただ志摩が伊吹とバディになったことで
志摩は罪を犯した者へ向ける意識が変化してきている。
◻︎志摩の意識の変化
志摩の罪を犯した者へ向ける意識の変化を各話ピックアップしてみた。
「#01 激突」
・千砂ちゃんに対して→伊吹は千砂ちゃんをじっと見つめる
→志摩はちらりと見つめる
・おばあちゃんを自分の手で見つけたい伊吹
・生活安全課にまかせるべきだという志摩
・安本に「良かったな。誰かを殺す前に捕まって」と声をかける伊吹
・志摩は安本には特に何も思ってない様子。伊吹の言葉には反応した。
「#02 切なる願い」
・加々見に共感する伊吹
・志摩は一度も加々見に共感することはなく逮捕
・伊吹は加々見に犯人でいてほしくなかったと涙を流す
・その伊吹の姿をじっと見つめる志摩
「#03 分岐点」
・陸上部の子たちに共感して再び通報してくると断言する伊吹
・伊吹に根拠を訪ねる志摩。
陸上部の子たちの行動を理解しようとしている。
・泣きながらだきあう陸上部の子供を伊吹と同じように見つめる志摩。
「#04 ミリオンダラー・ガール」
・「彼女の人生はなんだったんだろうな」とこぼす志摩。
今までになかったくらいに罪を犯した者に気持ちが向いている。
「#05 夢の島」
・「水森は 少しは楽になったのかな」とこぼす志摩。
罪を犯した者が救われたのかどうかまで気持ちを割くようになった。
これは伊吹が志摩に与えた影響だ。
4話の最後のシーン。
メロンパン号の中で志摩が「合点承知之助」と
合点してない時の返事として伊吹に返す。
伊吹は「全然響いてないんだけど」と不服そうに笑う。
志摩もまだ伊吹に踏み込まれなくないと思ってる鋭い顔つきをする。
でも実は無意識下で地味に響いてたんだよ。
伊吹と組んでいるだけで。
感電の歌詞にこんな部分がある。
「肺に睡蓮 遠くのサイレン 響きあう境界線」
志摩と伊吹の互いが接する境界線が
自覚するかしないかぐらいのミクロの単位で
侵食しあってバチバチと生体電気が
行き来するイメージなのかなと。
◻︎演出の話
「ウサギ」「目」「流血」
3話の時みたいな最初から最後までモチーフが
敷き詰められてた感じじゃないな…。
1、2、3話の時は絵画っぽい美しい止め絵があったけど
今回カメラがグルグルしてるなあ…
「あ!これが演出の違いか!」
そう思ってwikiで調べてみたらやはり
1,2,3話が演出・塚原あゆ子
4,5話が演出・竹村謙太郎
とあった。
別の人が演出していた。
今回はなんだか画面に奥行きを感じるシーンが多かった。
ヤクザに追われてる青池透子のシーンのカメラがすごい動くし
4機捜の会議している会議室の全体像が今回初めてわかったし
我孫子が桔梗の部屋へ歩いてくるシーンのストロークが長かった。
奥行きとか緊張感とかが強く伝わってくる。
本当に人によって違う…!面白い。
たしか竹村謙太郎さんは『アンナチュラル』で
法廷のシーンとかある3話とか担当されてた。
ちょっと画面を見る目が育ってきた。嬉しい。
ストーリーの感想についてはTwitterで言ってたのでこっちにもリンクしておきます。
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