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テーマとタイトルの話

自分は漫画家なので自分でも話を作る。
漫画の作業の中で
タイトルを決めるのがすごく苦手意識があった。

『アンナチュラル』を何度も何度も見ているウチに
全てのエピソードがちゃんとタイトルに
集約されていることに気がついた。

それからというもの、遅まきながら
「タイトル」というものにちゃんと
注目するようになった。


『MIU404』の初回タイトルがこちら。

「#01 激突」

・車の激突
・人間の激突(感情の対立)
 ┝桔梗と我孫子
 ┝志摩と桔梗
 ┝志摩と九重
 ┝九重と陣馬
 ┝伊吹とあおり運転手水島
 ┝あおり運転手水島と安本
 ┝陣馬と伊吹
 ┝千砂とおばあちゃん
 ┝伊吹とあおり運転手安本
 ┝志摩と伊吹

物語全体の大きなプロットのテーマに
サブプロットも全部同じテーマで進んでいくので
推進力が分散されずに一極集中して
ものすごい力で話が進んでいく。

私が不勉強だっただけでストーリー作りの本なんかには
書いてあるのかもしれないけど
自力で気がついた時には衝撃が走った。
これに気づいた時に
自分がタイトルつけが苦手なのは
テーマが絞れていなかったからだと気がついた。

テーマという種から発芽させれば
枝や葉っぱに分かれ
自ずとそこへ至るのだと。

となると、注目したくなるのはドラマ全体のテーマ。
『MIU404』のキャッチコピーは
「タイムリミットは24時間 誰よりも早く犯人にたどり着け」

機動捜査隊の仕事内容から
スピード感、走ると連想させて
「伊吹藍」という足が早いキャラクターが
出来上がっていったのでは?と予想。

『アンナチュラル』の時も1話で2話分くらいのボリュームを感じていたけど
『MIU404』はさらにスピード感、疾走感が半端ない。
とにかくスピード感を大事にしてることが伝わる。
それは単に「かっこいいから」じゃなくてこの機捜の物語を描くのに必要だから。

ぶっとい幹「テーマ」から拡がって行く
枝「キャラクター」
葉っぱ「エピソード」
この見事な流れを見るのが本当に気持ちいい!

『MIU404』見る時は
1回目は単純に楽しむ。
そのあと即、2回目を見て流れを見て寝て
3回目はその回のレギュラーメンバーで
スポットを当たっている人を追って見てる。

「ゲスト」が起こした事件を
「志摩と伊吹」が追う。
その過程で「レギュラーメンバー」の持っている
葛藤があらわになっていく。
その葛藤がタイトルと符合する。

毎回見終わるとタイトルで唸る。


『アンナチュラル』の場合も
各話タイトルと死因とストーリのブレなさが見事だったので
その時に取ったメモはまた別の記事に載せようと思います。


次は今度こそ
『MIU404』の本編の感想です。
感情のまま書いてる部分もあるので言葉遣いが
アレなところが多々ありますが臨場感としてお楽しみください。

#MIU404

#アンナチュラル

#テレビドラマ


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