日本上演40周年を迎えたミュージカル「キャッツ」の魅力【入門編】
こんにちは。乃湖と申します。
私は劇団四季ミュージカルが大好きなのですが、その中でも特に大好きな作品、「キャッツ」が、昨日、11月11日に40周年を迎えました!!
おめでとうございます🎉🎉🎉
というわけで、今回は、私がひたすらキャッツの良さを語っていきます。
……と、思ったのですが、書き始めてみたら文章量が大変なことになってしまったので、今回を入門編とし、3回くらいに分けてお話していこうと思います。
ミュージカルに興味がある人もない人も、是非お付き合いください!
乃湖のキャッツ歴
まずは、私の人生とキャッツとの接点について。乃湖の自分語りに興味のない方はここは飛ばしてくださいね。
私が初めてキャッツを見たのは(多分)4才のとき。記憶はほとんどありませんが、終演後は、余韻に浸っていたのか、駅のホームで踊っていたそうです。大丈夫か私。
観劇以外にも、母が劇団四季やキャッツが好きだった影響で、観劇前にCDを聴かせられたり、家に原作を絵本にしたものがあったり、昔のプログラムがあったり。幼い頃からキャッツに触れて育ちました。
でも、2回目の観劇は中学生になってから。そこでの観劇が、私の中での転機となります。
中学生の間での観劇回数は5回でした。高校生になってからはまだ行けてないですね〜。
中学1回目、2回目の観劇は、私と母の2人で言ったのですが、もう一度キャッツを観たことで、母の劇団四季熱が再燃。私もどハマり。
2人の妹も巻き込み、みんなでミュージカルオタクになりました。そこからは、キャッツ以外の四季ミュージカルも何回か観に行っています。
話が逸れてしまいましたが、そういうわけで、私のキャッツの観劇回数は合わせて6回。また、ロンドン版キャッツのDVDも家にあります。ロンドンやブロードウェイのキャッツもいつか生で観たいなぁ。。。
観劇回数3桁にのぼるようなベテランの方たちと比べたらまだまだですが、好きなことには変わりない!ということで、そろそろ本題に入ります。
ミュージカル「キャッツ」とは
キャッツは、1981年、ロンドンで世界初演されました。今では世界中に広まり、30ヶ国以上の国で上演されています。
どんなミュージカルかというと、、
ひたすら猫が歌って踊ります。
この説明が1番しっくりくるなー、と思っています。ひたすら猫が歌って踊る、それだけのミュージカルなのに、人を感動させることができるのが、キャッツの凄いところなんです。
↑劇団四季の「キャッツ」公式サイトと、プロモーションビデオです。世界観は、私の文章なんかよりこっちを観た方がわかると思いますので、ぜひ。
キャッツの誕生
ミュージカル「キャッツ」の原作は、T・S・エリオットによる詩集『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』です。
これを、作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーがミュージカルかしました。
このロイド=ウェバーさん、マジで天才です。もう大好きです。
キャッツの音楽についても、こんど詳しくお話しますね。
日本のキャッツ
日本では、1983年から、劇団四季が上演しています。何度か演出や振付、曲目の改変を経て、2018年から今の形で上演されています。
日本のさまざまな都市で、一定期間ロングラン上演し、次の都市に移動して、、、というのがずっと続いています。
ちなみに、今は名古屋四季劇場で観ることができます。名古屋キャッツは来年5月に千秋楽、その後7月から9月まで静岡で上演されるので、東海の方は来年までがチャンスです!
「キャッツ」の魅力
やっとここまで来れました。ここからはキャッツの魅力について、いろいろな視点からお話していきます。
「構成」の魅力
キャッツの大きな特徴の一つが、その構成にあります。まずはこちらを読んでみてください。
劇団四季の『キャッツ』公式ページより、「STORY」の部分の引用です。
これを読んで、「ん?結局どういう話なの?」と思う人は多いと思います。でも、舞台上で、ここに書かれている以上のことは、ほとんど起こりません。
キャッツは、あまりストーリー性がないミュージカル、とよくいわれるのですが、もともと原作が詩集で、猫の詩をたくさんつなぎあわせてできているミュージカルなので、起承転結の物語にならないのは当然なんですよね。
キャッツの舞台上では、猫たちが歌と踊りによって、入れ代わり立ち代わり、自分たちの人生を表現していきます。
ジェリクルキャッツたちが、"夜を徹して歌い踊る"。これが、このミュージカルの概要です。
(この、「ジェリクルキャッツ」という言葉、これも良く分からないと思いますが、「キャッツに出てくる猫=ジェリクルキャッツ」と思っていただければ問題ないです。観劇を終えた時には、あなたもジェリクルキャッツがどんなものか、分かっていると思います。)
で、この構成の何が魅力かというと、
ミュージカルが苦手な人も楽しめるということです。
ミュージカルが苦手、という人は、普通に喋っていた登場人物たちが、物語の中で急に歌いだすことに違和感を感じてしまう、と聞いたことがあります。というか、その違和感は、ミュージカル好きの私にも分かります。
その点、キャッツは他のミュージカルと比べ、圧倒的にセリフが少ないのです。
喋るところが全くない訳では無いのですが、それも客席全体に向かって語りかけるようなセリフがほとんどなので、猫同士が普通に喋っていて、急に歌い出す、という場面はありません。ストーリー性が薄いゆえの特徴です。
また、ジェリクルキャッツたちは、歌うことで自己表現をしているので、歌っていること自体への違和感も薄いと思います。
この独特な構成により、ただ音楽を楽しむ、ただダンスを楽しむ、ただ歌を楽しむ、、、
こういった楽しみ方がしやすいミュージカルとなっています。
「キャラクター」の魅力
キャッツの登場人物?登場猫?は、27匹の猫。それだけです。
いや、厳密に言うと、途中、犬やゴキブリが出てくるシーンがあるのですが、どちらも登場する猫がそれらに扮した状態で出てきます。
また、他の劇団四季のミュージカルには大抵、「アンサンブル」という役割の役者さんが沢山出てきます。村人とか、その辺の草とか、「名も無き役」を担う人たちです。(めっちゃ余談ですが、「ライオンキング」には、本当に草を演じるアンサンブルの方がいます!)
キャッツには、このアンサンブルという役割がないのも大きな特徴です。つまりみんな主役なのです!
実はキャッツは「猫の名前」というのがテーマのひとつになっていて、名も無き猫、なんて出てくるわけがないんです。
だってジェリクルキャッツだもん。
猫の名前自体も、原作者が考えた、個性的で変わっているものが多いです。例えばこんな感じ。
マンカストラップ
コリコパット
ボンバルリーナ
ジェリーロラム
ちなみに、もしこの並びで何かピンときた人がいたら、その人はかなりのキャッツファンです。
個性的なのは、名前だけではありません。見た目……現実的な言い方をすると、衣装やメイクもよく見ると1匹いっぴきこだわっているのが分かって面白いんです。
私はキャッツにハマり始めたころ、全猫の見た目と名前を一致させるのにかなり苦労しました、、
ちなみに、猫になるためのメイク、役者さんが毎回自分でやっているそうです!そんな所までプロフェッショナル…!
メイク動画がYouTubeにあるので、載せておきますね。この動画で、衣装も少し見ることが出来ます。
猫の性格も27匹、みんな細かい設定があって、公式サイトに全ての猫の特徴がのっています。
キャラクター紹介のとき、公式サイトでもプログラムでも、全ての猫が同じ大きさの枠で同じ大きさの写真で紹介されているところが、みんな主役!って感じで好きなんですよね〜。
実際に観てみると、舞台上ではよく目立つ猫、あまり目立たない猫がいますし、自分の歌を持っている猫は1部なのですが、例えば、ある猫が中心で歌っているとき、舞台の隅では他の猫が興味なさげに遊んでいたり、他の猫とじゃれていたりします。舞台上で、猫として自然な姿で存在しているんです。
それぞれの猫の表情やら仕草から、性格が滲み出ているのも面白いところ。しかも、同じ猫でも役者さんによってキャラクターの作り込みが若干違ったりする。
はあ〜。。
舞台で何が起こっているのか全部見るには、目が2つでは到底足りません。
でも、だからこそら何度観ても飽きないし、観るたびに新しい発見があるんですよね。
まだ話したいことの半分も話せていないのですが、今回はこの辺までにしておきます。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
キャッツを観たい!と思ってくれた人が1人でもいると嬉しいな、、
近々続きの記事を出しますので、そちらもぜひ、読みに来てくださいね!
ではではみなさま、良いキャッツライフを〜🐈⬛
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