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熱引摺る

中学からの同期と、熱海まで旅をしてきた。
1泊2日の短き家出、何故こんな短いかというと、完全に多忙な私のせいである。実際、旅行の前々日20時/前日17時まで部活動の一環で外部へ出向いたし、旅行の翌日は演技テストをしていた。
余談ではあるが、9月の内、旅行の週以外の全ての週の同じ曜日に、何かしら部活動の予定が入っていた。旅行の後に予定が入った日もあって、なんだか高校2年あたりからやたら第六感が働くな、と思う今日この頃である。この第六感の話もnoteに記したいのだが、noteにするには短く、日記に書くには長いのである。帯短襷長。
(そう思って、noteのどれかに勢いで書いてしまったような気もする。)

閑話休題。

2日目の予定を5割ほどしか決めないゆるい旅だったが、それはそれでよかったと言える。この理由はまた後ほど。


1日目は、熱海駅から地元のバスに揺られ、海沿いと呼べるか怪しい位置にあるホテルに荷物を預け、近くのプールへと向かった。

予定より早いバスに乗れたので、プールにいる時間が30分ほど延びたけれど、みんな元気にバシャバシャやっていた。たまに併設の温水プールへ行って体を温めつつ駄弁り、またプールへ戻るの繰り返し。私は途中で疲れて、温水プールに長めに座り、プールサイドでも座って、はしゃぐみんなを眺めていた。前記の通り部活動で外部へ出向いたことによる睡眠不足と疲労からである。
大学生にとってはまだまだ夏といえど、平日真っ昼間のプール。途中で私たちと同じような集団が2,3組来て、やや泳ぎづらい瞬間はあったものの、平均して空いていたように思う。

不意をついて水をかけたり、男子同士でお姫様抱っこして水へ投げてみたり、浮き輪に乗せて回転させてみたり。プールだからできることではあるが、そこはいつかの中学の教室と変わらぬ空気を感じさせた。高校生になった時に生徒の数が増えて一旦はバラバラになったものの、大学生になってあいも変わらずつるんでいる。なんなら結局一周して戻ってきた感じでもある。多分、「仲がいい」とかではなく、そして「中学同期の絆」とか綺麗事でない、もはや「しゃーない」みたいなところもあって。ただ、本当に「しゃーない」だけでつきあっていたら、旅行なんて来ないだろうから、やっぱり「仲がいい」のかもしれない。とりあえず今のところ私は「腐れ縁」だと思っているんだけど、語彙が乏しいからしっくり来ない。なにかピッタリな言葉、ないものだろうか。

夕食までの間に入浴した。温泉、とても熱かった。

美味しい海鮮御膳が夕食。ホテルの周りにめぼしい飲食店がなく、居酒屋は沢山あったがさすがに未成年のみで入るのは気が引けた為。もうひとつ、夕朝どっちもビュッフェにするのもつまらないと思ったから。みんな好き嫌いが多すぎて、交換譲渡の皿が頭上を飛び交っていた。かく言う私も、ほぼ全員分の漬物と、隣に座っていた友達の海鮮系のもの全般とエビの天ぷら、斜め前の男子からデザートを貰った。果物大好きなので嬉しかった。向かいの男子にホタテのバター焼きをあげた。

近くのコンビニに買い出しに出かけ、道中小さな川の横を歩いた。昼と違い静かなため、せせらぎが聞こえた。ちなみに、昼にとった川がこれ。

1人の男子が某ピンク色の怪物をキメたせいで、全員でそれに付き合って1:30まで起きていた。キメた奴から1口貰っていた子も少し覚醒していた。とにかく、みんな深夜テンションでハイになっていて、私ともう1人(今後もよく出てくるのでSと呼ぶことにする)は結構冷静に元気だった。宿代の精算昼間にやってて良かったな、コンビニの買い出しの精算は明日の朝ごはんのあとだな、と思いながら深夜テンションの3人を眺めていた。自分も正確に計算できる自信がないし、絶対訳わからなくなるから。

部屋の中でかなりの温度差があって、Sと私が寝ていた側は冷房が効いてて寒かった。けど、部屋の反対側はあまり冷房が届いていなかったみたいで、結構暑かったようだった。こちらは寒かったから、2人で布団をくっつけて「ほんとに無理だったらくっついて寝よう」と話して寝た。結局、くっつかなくても大丈夫だった。
ちなみに、私とSは3時間半くらい寝たが、残りの人たちはなんやかんや寝られなかったみたいで、1時間半くらいしか寝ていないらしい。


2日目、前の日にSに「乃湖と一緒の時間に起きるから起きたら起こして」と言われていたので、6時に起こした。起きた時にちょうど誰かが枕元を通ったから、「7時までに起きてって言って私より先に起きてる偉い人誰だ」と思ったら、昨日キメてハイになってたやつ。寝られなさすぎて、逆に起きられたようだ。
宿泊代の事前精算にもSは着いてきてくれて、もしかして一緒の時間に起きると言ったのはこのためか、などと自惚れておくことにする。

2日目はホテルからのシャトルバスで駅に戻った。熱海駅には平和通り商店街、という食べ歩きができるスポットがあり、そこへ行く予定だった。しかし、なんと芸能人がロケをしており、野次馬と関係者で商店街が混雑していたことと、想像以上に暑かったことを考慮し、一旦カフェに避難した。カフェでアイスやかき氷を食べて涼み、予定を立て直した。予定を緩めに立てていたのが逆にここで功を奏した。

立て直した結果、旅先にもかかわらず駅前のカラオケに落ち着いた。フリータイムで4時間歌って、普通に地元にいるのと変わらない時間の過ごし方をした。楽しかったから良いんだけど、大丈夫なのか、これ。

帰り、駅ビルでお土産を調達した後、Sと2人で商店街に寄り道して、練り物串を買った。食べ歩きで食べたいな、と思っていたが行かなかったから。電車を待つ間か、最悪電車の中で食べてしまえばいいかなと思い、帰りがけに寄った。私は蛸、Sはチーズの練り物。

駅での待ち時間がそれほどなかったので、Sと共に電車の中で練り物の串を食べた。食べている間、隣がとても静かだったので、気になって見たら見事に睡眠不足組が寝ていた。思わずSと笑った。私とSも3時間半しか寝ていないから人の事を言えないけれど。朝ごはんの後も昼寝(?)していたし、駅までのシャトルバスでも寝ていたし、明らかに眠りが足りていない。夜の8時半からカフェインキメるからだよ。

夕方頃に地元に着き、夜ご飯も一緒に食べた。私、修学旅行以外で3食全て家で食べなかったのは、初かもしれない。

次は2泊程度できるように、予定調整を頑張ろうと思う。


旅行は、家でないところに衣食住を置く緊張感と、景色が全て見慣れない非日常感と、帰る時の寂寥までセットだと思っている。今までより旅行に行きやすくなったから、これからどんどん行きたい所へ行こうと思う。
旅行とは言えない近場も、沢山巡っていきたい。

【行きたい所】
・京都(今回のメンバーで行くかも?)
・香川(軽い口約束で決まっている)
・博多(こちらも軽い口約束)
・津(幼い頃毎年行っていたので久しぶりに)
・ラーメン博物館(3年前位から行きたい)
・ホテルのアフヌン(母親と行きたい)
・東京の抹茶のスイーツがあるカフェいくつか

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