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摂食障害について

17歳頃発症した摂食障害。今は完治している。
食に関する異常行動(食べない・食べすぎる・吐く)が最後にあったのは20代後半頃だと思う。はっきりと覚えていない。
その頃私は比較的忙しい仕事をしていて、その分ストレスも多かったんだと思う。昔のようにコンビニで大量の食べ物を買った。吐きやすいように納豆や水分も多めに。
だけど昔のように沢山は食べられなかったのを覚えている。胃って拡がるし縮むんだね、と思った。

多分その時が最後。大して罪悪感も感じなかった。こんなもんか、と思って淡々とトイレや食べた後の片付けをした。

社会生活を送る中で色々な出会いもあり、仕事もあり、考えることも増えた。その結果、「食」が重要なことではなくなったのだろう。

なぜあれだけ「食」に囚われていたのか。
それは病気だから。今振り返ってみても、そうとしか言いようがない。
正当化するつもりはない。言い訳でもない。

あの時はどうにかしたくても、どうすることもできなかった。
失くしたものも多い。それは今も付き纏うし、それについての責任は自分で取るしかない。

諦めなかったこと。離れた人も多くいるが、離れないでいてくれた人がいること。
自分を低く見ているし周りを羨む癖は今も変わりないが、当時はそれが良かったんだと思う。
「普通」に近い暮らしを目指した。叶った時は嬉しかった。それの繰り返し。

周りが当たり前だと思うことが私にはとても嬉しかったんだろう。よく笑うねと好意的に見てもらえることも多かった。
取引先にも可愛がってもらうことが周りより多かったと思う。それが私の励みになった。

摂食障害になってから18年経ったが、今は別の問題で悩んではいる。ただ、普通に食事が出来なかった頃の悩みに比べると、大したことではない。

食に関する悩みが無いことは何と幸せなことかとつくづく思う。
どうにもできなかったあの頃はすごく辛かった。



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