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こどもにとって、予防接種は試練である

昨日はこどもの予防接種に行ってきた。
インフルエンザの予防接種や体調不良などで、ずっと先延ばしになっていた予防接種。

ひーこは日本脳炎。
りったは水疱。

遡ること1ヶ月前の12月のあたま。
2回目のインフルエンザの予防接種を受けた。1回目が痛かったからか、嫌がって逃げるひーこ。
ひーこは今まで、注射であまり泣かないタイプだった。3歳をすぎたころには「注射、すきー」と言うほどだった。笑

しかし、4歳を迎えたあたりから、雲行きが怪しくなってきた。
「注射やだ〜」と言うようになり、毎回泣くようになってきた。でも別に嫌がらずに打ってくれるので、「頑張ったね、痛かったね」と言って事なきを得ていた。
たまに見かける、泣き喚いて泣き喚いて、注射から逃げる子を見ると、お母さんの苦労を察して、そっと心の中で「親も子も、本当にお疲れ様です!!!」と労っていた。

まさか自分が、そっちの立場になるとは微塵も思わずに……。


インフルエンザの2回目の接種日。
「今日は注射だよ」と伝えると、ひーこの顔色がスンっと変わった。
「注射こわいから泣いちゃう…」
「泣いてもいいんだよ」
「え〜でも恥ずかしい」
「大丈夫だよ、ママがずっと隣にいるからね」
色々と声をかけたが、一向に納得しないひーこ。
病院までは普通にグズらずついてきてくれ、顔もなんだか余裕な様子。
(嫌がってたけど、打てそうだな…)
わたしはそんな風に感じていた。

診察室に呼ばれ、聴診器を当て、喉の調子を見る。
「うん、問題ないねー!じゃあインフルエンザ打つよー!」
そう先生に言われ、服の袖を捲り上げようとした瞬間
「やだ!!いやだ!!注射うたない!!」
ひーこはそう言いながら診察室の隅っこへ脱走。
「大丈夫だよ。こっちおいで。」
と言って手をつかもうとすると
「やーだー!こっちこないで!!!!」
と、ひーこガチギレ。

看護師さんに「いったん落ち着こうか」と促されて、診察室の外でひーこの説得を試みた。診察室の外では、診察を待つ人が沢山いて、待たせている申し訳なさとひーこを説得できない焦りで、わたしも段々とイライラしてきてしまった。
「打たないという選択肢はないの。遅かれ早かれ絶対打って帰らないといけないの。後回しにしたっていつかは打つんだよ。ひーこが病気にならないために打つんだよ。強い体にするためだよ。」
少し強めの口調で伝えた。

(その間も弟のりったは、病院内をウロウロして能天気に楽しそうだった。笑)



どんなに何を伝えても、怖がるこどもにはほとんど何も伝わらない。(わたしの力不足なだけかもしれないけれど。)

結局説得はうまくいかず、先生に「お母さん、ガシッとして、いきましょうか」と言われ、無理やり押さえつけて注射を打った。


そんな出来事があった後の、初めての注射が昨日だった。
案の定ひーこは嫌がったが、病院まではスムーズに来てくれた。

「痛いよね。痛いけど、この間打ったやつよりは痛くないと思うよ。インフルエンザのやつは筋肉注射っていってね、だから痛いらしいんだ。今日打つやつは、今までと同じだから大丈夫だよ。あ、ちなみに今日はりったも打つんだよ〜!一緒に頑張ろうね!」
と、医療の知識なんて全くないけれど、友人が言っていた情報を織り交ぜて伝えてみた。

もちろんそんなのは全く伝わるわけもなく、前回と同様の注射拒否が起こった。
しかも今回は、前回の注射で学んでいるので、診察室にすら入ってくれなかった。看護師さんも1人増員され、3人がかりでひーこに注射を打った。

ドッと疲れた。

りったはまだ何も分かってないので、打って泣いて、はいおしまい。

ひーこのあの頃が懐かしい。

今年の予防接種はあと4回ある予定。(インフルエンザ2回含む)

帰宅後、夫のまきおくんに予防接種の話をして、「今度はぜひまきおくんに体験してほしいわ」と伝えた。笑
「大変やったな。お疲れ。ありがとう。」と労ってもらった。

今年が終わったら、とりあえず毎年のインフルエンザの予防接種だけになるのかな。

無理やり打つのは、こどもももちろん辛いけれど、親も辛い。

早く注射が平気になる日が来ますように。

心から祈る母であった。

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