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#004 充電しながらいこう

携帯の充電をしたはずなのに接触が甘くてたまに充電できていない。充電あるある。ここのところ、まさに私自身がそんな毎日だ。気力がなかなか充電されず、その状況にまた疲弊する。携帯なら機種変や新しい電池に変えることもできるが、そうもいかないのが悩ましい。そんな状況が続くと、もうずっとこのままかも知れないと不安になる。こんなんで、いつかまたフル充電で頑張れる日って来るのかな?と。

こんな弱気で不安な時にいつも思い出すのは、はじめて転職を考えた時にもらった言葉だ。私は20代半ば、OLから全く別の職種を目指して半年ほど働きながらスクールに通っていた。転職したいが高卒で未経験。大手企業を辞めるという選択肢は冒険が得意でない私にはあまりに大きな決断で不安すぎて講師の先生に相談したことがある。「本当に・・・転職できますかね?」と。今思えば何だよその質問という感じだが、そんな漠然とした質問にも先生は答えてくれた。「できますか?って思っているうちはできないですね。絶対やってやるって自分で思わないと無理です。」その言葉にハッとして本当にそうだなと思った。バカだ。大バカだ。まず先生に聞いてわかるはずもないし、何より他人任せでできるわけがない。当たり前だけど自分で覚悟を決めないと何もはじまらないのだ。

もらった言葉を胸に覚悟を決めて転職した私はそこからずっとその時に目指した職種で今も仕事をさせてもらっている。あの時の言葉とそこからの経験が気力0の今の私に希望の光を見せ支えてくれている。きっと大丈夫だ。いつかまた気持ちのスイッチひとつで何とでもなると。

そうは言っても。無理をしすぎたらアウトなことも経験から知っている。いったんダークサイドに落ちてしまったら、そこから這い上がるのはそう簡単じゃないからだ。人生も人の気持ちも自分が思っているほど単純じゃなくて、もっと深く複雑で脆かったりする。自分は大丈夫と思っていても、1つ1つなら乗り越えられる物事でも。ちょっとしたタイミングや重なり方で気付かないうちに一線を超えてしまうこともある。心がヤバいラインを越えそうだと感じた時はきちんと充電することも大切なのだ。

そう思いながらも。何もできずに終わる日々はたくさんの焦りや葛藤があり毎日ギリギリだ。人生はあっという間でなにげに長い。だからこそ素直な心の声にちゃんと耳を傾け充電しながら、自分のできるペースで進んでいこう。ゆっくりでもあきらめず。また少しづつでも頑張りたいと思う。

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