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いまさら半沢直樹(新)に爆速キャッチアップした男の駄話

見ました、見ましたよ、えぇ、2日で一気に見ましたとも。

最終話を前にキッチリ仕掛けてくるあたり、TBSの本気度がうかがい知れると思いつつ、まんまと仕掛けにハマったわたくしでございます。

とか言いながら、2013年の前作を見たのもつい最近でして、そこで感じたことをブツクサ喋った駄話がまだ記憶に新しいこともあり、物語はまだ終了を迎えていないながらも、せっかくだから今作についても感じたことを話しておこうという試みでございます。

いわゆるネタバレ的要素は無いかなーと思いますけれど、内容の一切を知りたくない方はスルー推奨かもしれませぬ。

なお、ストーリーへの感想というより、演出やビジネス的側面への感想が強いので「あのシーン面白かったよね!」「ハラハラが止まらない」みたいなものをご希望なら、きっと残念な気持ちにしてしまうので、これまたスルー推奨かもしれませぬ。

件の前作についてはこちら、駄話ですのでハードルは低めに、しかしご興味あれば、ぜひ。あ、こちらは音声のみです、そこんとこ、オネシャス。


今作については、下記の通りですが、ちとテキストでキチンとまとめるのはアレな気分でしたので、列挙形式でまとめてあります。これを元に音声版ではブツブツとお喋りしてるのだなぁ、とお考えくださいませませ。

キーワードは
分かりやすさ・スピード感・時代の変化(情勢)への対応
って感じだなーと思ってまとめました。

あ、ああ、あ、僕は別に専門家とかじゃありませんので、好き勝手言ってるだけです、そこんとこも、オネシャス。


A) 分かりやすさ

2013年と2020年では視聴者がコンテンツに対して感じる"楽しさ"の感覚が違う。主に速度面。次に情緒面。

続編なので、主要人物の心理構造や行動原理の定義は既に完了していて、概ねの時間を新要素・主にキャラクター像の描写に割ける。新規キャラクターも造形はシンプルに、徹底して分かりやすく。

顔芸、と評される外連味の効いた極端な演技は、まずもってそれだけで分かりやすい、そして次にそれだけで面白い・エンタメ。

既存キャラクターの調整
同期の渡真利さんは引き続きピンチヒッターと箸休めを担当。
大和田さんはコメディリリーフ化、しかし引き続きキーマンなので、印象を大きく残すべく演技の振り幅は極大。

奥様の花さんは2歩後退、今作はスピード感が命。既に経験済みの"出向"には腹が座っていて、特に危機感を煽る必要も無い。今作の危機感はそこには置けないので、必然。


B) 続編だからこそ、の演出・スピード感

前作の危機感は「身の安全」
今作の危機感は「会社(組織)の安全」

"登場人物の退場"は前作よりも極めてシンプル。ある意味では後味スッキリ。
今作では重苦しい空気感とか、悪者にもそれなりの事情がある、みたいな描写は不要。シンプルシンプル。

前半は出向の影響でスケール感ダウン、かと思いきや投資や買収をテーマにすることでレバレッジを効かせてスケール感を保ちつつ、会社規模での演出にして人軸を避ける。対立構造は親会社x子会社のスケール感。

後半は国家権力も登場してファンタジー化。秘密の文書、秘密の任務、秘密の部屋、全てが触れてはいけない禁忌、開けるもの全てがパンドラの箱。分かりやすい。新規の登場人物全員が次のフェーズに突入するキーマン、分かりやすい。対立構造は政府系組織x金融機関のスケール感。


C) 時代の流れに合った内容・問題意識

SNS活用のトピックマネジメントは見事、スピード感への対応はもはや振り切ってるレベル。

「組織の安全」への共感はパンデミックが社会規模で構築してくれている。誰もが"明日への不安"を抱いた日々を上手く活かせる。

加えて「国家権力への不信感」が後半の注目度と共感をさらに強める。追い風のように、現実世界では総理大臣の交代劇。

前半の親会社x子会社/出向組xプロパー/中堅+若者、の構図はスケール感の中にも親近感を持たせるイメージ。半ば無理やり"若者世代へのメッセージ"を盛り込んで、ヒューマンドラマを描いておきつつ、後半への布石。
世代間で変化への抵抗力・対応力に格差を感じさせられた今の情勢では響きやすいメッセージかも。


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とかって見方・楽しみ方はいかがでしょうか?笑

なんてことをお喋りすると、どういう具合か30分Overになるようです。
果たして何を追加で喋ってるのやらw

ホントはもっと話したいことあるんですけど、また最終話が終わったあとにでも、ということで、

またそのうちお喋りします。

次回も、どうぞよしなに。あ、違う、オネシャス!

末尾ハンコ

<編集後記>
音声の方で話した、イグノーベル賞の話は以下をご参照くださいませませ。



読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。