続:GTDは収納術、タスクシュートは料理術
この記事の続きです。前の記事では主に「GTD」のことを書きましたから、こんどは「タスクシュート」のほうを書きます。
GTDを収納術にたとえるなら、タスクシュートは「料理術」となります。収納本とレシピ本のちがいといってもいいでしょう。
だからGTDに「実行」つまり「料理のやり方」があまり載っていないと苦言を呈してもある意味でお門違いなのです。
同じようにタスクシュートでは「実行」のところつまり「料理のやり方ばかりだ」というのも、当たっていても批判とは言えません。
そもそも「料理は苦手だし、あまりやったこともない」人がキッチンに立っているとします。
キッチンはあまりきちんと片づけられておらず、道具にしても食材にしても不足や不備が多い状態です。
このとき、どうしますか?
「まずきちんとかたづけ、なにが足りないか、欠けているか、なにを作っていきたいかを明らかにしよう!」というのがGTD的な発想です。
タスクシュートではそうは考えません。
「まずあなたはなにをする? なにをした?」
それを記録していきましょう、というのです。
冷蔵庫をあけてトマトを取り出し、何はなくともトマトに塩を振って食べました、ということであればそれを記録します。そしてそれを次の「レシピ」として使うのです。