『可愛日本(春夏/秋冬)』
日本のデザインの型を集めた同人誌つくりました。たとえば、丸い花弁で五弁の花なら梅、花弁の先がとんがっていたら桔梗、へこんでいたら桜、といった具合に、描きかたに一定のルールがあるので、それをまとめた感じです。
家紋またはその一部として残っているものを基本にしていますが(名前がわかるので)、衣類や調度品などにはまた別のバリエーションも見つかったりするので、そういったものも足しています。これだけ覚えておくと、浮世絵などで描いてあるものが何なのかだいたいわかるようになると思います。
描いていて思いましたが、こういう家紋みたいなデザインが身近だった時代がだいぶ遠くなったので(昭和期の会社のロゴデザイン見ていると、家紋由来だろうな、という感じのものがすごくたくさんあるんですよね。そしてもれなくかわいい)、いまのひとわかるんかいな?ってのもたくさんあるだろうなと。「輪鼓」とかもう時代劇でも見かけないかもしれない。
あいうえお順ではなく、形で分類しているので、似ていてまぎらわしいものなども見分けがつきやすいです。本文64ページ、赤と金の2色刷り。
この同人誌、アリスブックスさんで通販していただいています。
これ、B5の断裁でつくった本なんですよ。なんとなく横長にしてみたかったので。昔の帳面のようなイメージで。
赤と金の2色刷り
おめでたいかんじにしたかったので、赤と金の2色刷りです。印刷は緑陽社さん。2色刷りがすべて版ずれするというわけではないんですが、緑陽社さんの機械はずれを見込んで原稿をつくらないといけないので、多少ずれても気にならないようにいろいろ工夫しています。でもそんなにはずれていないので、現場のかたがすごくきれいにあわせてくださったんだな、と思います。感謝です。
インキのひとつが金インキ、というのも処理に影響していて、この本に使っている金インキは他のインキをはじくので、ノセでどうにかするということができないんですよ。トラップ程度の細い重なりなら大丈夫なんですが。金インキだと、なんとなく、他のインキでべた塗りした上にノセで重ねる、ということができそうな気がしますが(それができたらすごく楽)、できないので抜き合わせか、白地をつくるようにしています。
一方、リソグラフ機の金インキはべた塗りにノセができるので、最終的な処理をする前に、印刷方式の確認が大事ですね。しておかないと真逆の処理をしなおすことになる。
2色刷りノウハウのネットプリントやってます
もうすぐ終わるんですが、2色刷りノウハウをまとめたネットプリントを配布しています。これ見ていただくと、原稿をつくるのはそんなに難しくはないことがわかると思います。すごく原始的です。ただ、ひたすらめんどくさいだけです。
Twitter規制であまりマメに宣伝できなかったので、今回は存在を知らなかった、というかたも多いかもしれないです。またキンドルセールなどあったときに復活させようと思います。ネットプリントとか同人誌とかキンドルセールとかBOOTHのサンバーストとかいろいろ宣伝したいものがあるときに、この障害はきついですね…。夏コミの宣伝シーズンまでにどうにかなるんでしょうか。
Twitterにあげた画像から
せっかくなのでまとめて。家紋だと1色なものが多いので地味な感じがするかもしれないですが、色をひとつ足してみるとすごく可愛くなります。
また増えたら足そうと思ってます。Twitterはやくなおってほしい。
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