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ランゲージパートナー

※写真はお義父さんの所から取ってきたバナナ。軒下に吊るしておいて熟してきたら食べます。

私にはイギリスに住むトレーシーというランゲージパートナーがいる。

トレーシーと私はお互いに日本語と英語を混じえてビデオチャットをする。

テーマを決めた内容の時もあればフリートークの時もある。

月額料金があるオンラインの英会話レッスンではなく、ランゲージパートナーを募集している人同士が学びたい言語や地域や時差などを考えてパートナーを探すことができる完全無料のサイトだ。

トレーシーは私と同世代で、スコットランド人でヴィ―ガンだ。

私は彼女から野菜料理やベーキングなどのリンクをもらったりしている。

ビデオチャットは毎週1回1時間でお互いの言語を30分ずつと決めているが、トレーシーは恥ずかしがりであまり日本語で話さないため、私の方が英語を話したり聞いたりする時間の方が多くなってしまう。

初めにランゲージパートナーを探す時、アメリカに住むアメリカ人を探していたのだがプロフィールを見て、アメリカでも時差的にダメだったり、時差があまりなく好きなことも共通する部分があると思った女性を見つけても、男性のランゲージパートナーを探しているようで、申し込みメールを出しても全く返事が来なかった。

トレーシーは全くのイギリス英語なのでアメリカ英語とは発音も違うし、単語もけっこう違う。

しかし結局は人柄だし、話してみて合う合わないという要素の方が大きいと思ったので時間を作ってくれるトレーシーに決めた。
近所の人や夫の友人夫妻やお義父さんたちなどと会う機会も増えてきたが、自分で見つけた友だちや自然に友だちになった関係というものではないので、それが物足りなく、寂しい気がした。

が、、、
最近は寂しいと思わなくなった。

夫が仕事に出かけるとやれやれ自分ひとりだという開放感で、勝手にやりたいことができる時間を楽しめるようになった。

私はガラッと心境が変わってしまったようだ。

なぜかしら...

日本にいる時は仕事をしていたので休みの日と帰宅後の時間はあっという間に過ぎていったが、マウイ島に来て最初は何もわからず全てが夫のものでできている家で自分の居場所ではないように感じたりして孤独感があった。

毎日すべてが自由時間になり何をどうしていいのかわからないような定年退職したお父さんみたいな感覚だろうか…
とは言え、最近のお父さんたちはそんなようにはならないだろうが。

トレーシーとのビデオチャットはまだ私が寂しいと感じていた時に始まったので、家の中にひとりでいる私の心のよりどころになってもらえたのだ。

トレーシーと話した後は心が温かくなったような感じになる。

落ち着いて、控えめでちょっとした親切な気遣いのあるトレーシー。

トレーシーは自分は最初は隠していたようだが実はイギリス人ではなくスコットランド人だと打ち明けてくれた。
私はイギリス人でもスコットランド人でも、特に何か不都合な事はない。

トレーシーは私にスコットランドについてもっと知ってほしいようで、ケルトCeltic音楽や旅行記のリンクを送ってくれる。

マウイ島に来て、まさかイギリスに住むスコットランド人のトレーシーと週一のチャットをするようになるなんて…

これたから人生って予測ができない。

こうしようと思って進んでいくと、そこには狙った物事が必ずしもあるわけではなく、自分の頭の中では想定もしなかった何かが起きて何かが始まる。

人生って、、、そういうものなのだろう。




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よかったら読みにきてくださいね。




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