呟きもしなかった事たちへ_No.29(2021年11月号)

※コンセプトは創刊号をご確認ください。ぼーっとする文章が続きます。バックナンバーはこちら索引もあります。

思い返すと、「副反応はモデルナの方が強い」みたいな話が出回ってた時、「副反応も出るな」というオヤジギャグを一度も聞かなかった。オヤジギャグ、もしかして絶滅したのか?

今月も、呟きもしなかった事たちへ。

ビアリー

「ビアリー香るクラフト」がうまい。いわゆる缶ビールのラガーやエールを真似たというより、こういうホワイトエールあるよなという味だ。食事にも合わせやすい。お陰で肝臓への負担を軽く出来ている(個人の感想です)。

ところで、うちはハイボールとウーロンハイの缶も常備しているのだけれど、どういう訳か嫁も僕もビアリーだけ冷蔵庫に冷やすのを忘れる。嫁もビアリーは好きだと言ってはくれているのだけれど、ハイボールとウーロンハイだけを補充している。ビアリーの箱も隣にあるのに。

これがアルコールの常習性(あるいは微アルコールの常習性の低さ)なのだろうか。怖…。

ヒトカゲ

ふと思い出して、剣盾におけるヒトカゲの情報を調べる。やはりメタルクローは覚えない。良かった。

何を言っているんだと言われそうな昔話だが、初代ポケモン(赤・緑)のリメイクであるファイアレッド、リーフグリーンではヒトカゲがメタルクローを覚える。初ジムが岩タイプのタケシで、御三家のうちヒトカゲだけが苦手相性である事が赤・緑時代から罠のように言われていたものを、リメイクの際にリバランスした訳である。ジム順を変えればいいような気もするが、初代はジムと街との関係も大きいし、何よりアニメのせいでタケシ・カスミは序盤に置く必要があった点など、ジム順変更には難しい面はあっただろう。

そうして、タケシ対策にはがね技を覚えさせるという調整の結果、ヒトカゲの手が唐突に鋼鉄になった。これではデジモンである。人間の都合による生命の冒涜。その後歴史は修正され、ヒトカゲの手も元に戻った。

起爆剤

先日、飲み過ぎた。朝になったら胃が空になっていても胃液を何度か吐く事になろう事は確定的だった。そんな折、酔っぱらっていた僕は判断力が低下しており、回復した暁に飲もうとレモン風味の炭酸水を帰りがけに買った。

ところが、家の他の飲料水は嫁が飲み切っていた。お茶を作らなければならないが、その余力もなく寝た。

朝、案の定一度目の胃液を吐くために起きた後、冷蔵庫を開くとレモン風味炭酸水しか飲めるものが無い事に気付いた。怖い…レモン風味炭酸水は酸っぱい香りが胃酸を思わせるし、ガスはオクビを起こすし、何より炭酸が胃を刺激する事も怖い。飲んだらまた吐くような気がするが、しかし水分が欲しい気持ちもある。ええい、ままよと飲んだ。

ビックリした。「また吐くような気がする」という想像がどれだけ甘かった事か。香りとガスと炭酸の胃への刺激は、文字通り起爆剤となり、飲んだ3秒後には「あっ、まずい!」と思う程だった。トイレに駆け込む時間も無いし、どうせ食べ物は胃に入っていないとキッチンの流しに向かうと、果たしてドバドバと胃から液体が沸き上がり、「刃牙」とかで出てくるような、自分でも驚くくらい口から液体が出ていく。普段一度で吐く時の量ではない。バッシャバッシャと音がする。

そして冒頭に「何度も」吐く事になろうと言った通り、大体二日酔いの時の嘔吐は複数回にわたるのが僕の常だったのだが、この大爆発1度きりで、その後はケロリと回復した。起爆剤を飲んで、ドカンして、終わり。発破工事みたいだったし、よくないダイエット食品のようでもある。身体への負担は大きかっただろう。

もう一度やりたいとは思わないが、なんというか、すごかった。

オクラ

セブンイレブンの冷凍ネギはとても強力なジッパー袋となっていて素晴らしい事は以前書いたのだが、その記憶があって特に確かめもせずに冷凍オクラを買ったところ、オクラはジッパーになってなくて愕然とした。この量を一度で使い切れというのか。同じ1袋100円でもファミリーマートの冷凍オクラはジッパータイプの袋だった。理性的だと思う。

セブン、世の信用を欲しいままにしているが、時にこういう事をやる。

実力

もう何度も(これとか、これとか)出てくる会社近くの中華料理屋、先日の台風の時に行ったら閑古鳥だった。麻婆ラーメンを頼むと、普段なら即出てくるはずが、厨房からカンカンと音が鳴る。今日は閑古鳥過ぎて麻婆豆腐すら作り置きしていなかった事が分かる。

そんな次第でこの店の「出来立て麻婆豆腐」をはじめて味わったのだが、あまりの美味しさに目が開いた。甜面醤の香りの利かせ方がとても良い。作り置きはやはり香りが飛んでたのだ。待て待て、普段と値段一緒で良いのか?これはもう、300円くらい価格が上の店の味だ。そうか、そうだったのか。実力を見誤っていた。普段は混雑で真の実力を発揮していなかったのか。知れて良かった。変わらずこの店を愛していきたい(Noteのネタにもなるし)。

悪天候の日に嬉々として会社に行く理由が出来た。

お疲れ様

10月1日付で部下が出来た。しかしまだ世相的にも歓迎会が出来る状態でもなかったうえ、今年の10月はちょっとあり得ないくらい忙しい時期だったので、歓迎会は見送られた。

3週間ほどして、ちょっと余裕ができ、部下も僕もそれなりに早めに帰れそうだった。幸い金曜でもあったので、「ちょっと一杯やって帰りますか」と誘った。この誘い自体が2年ぶりで、はじめどう声掛けたらいいのか思い出せなかったが、無事ビール一杯だけ引っ掛ける事にした(といいつつ2杯飲んだ)。

「お疲れ様~!」と言いながらジョッキをぶつけたが、実に良いものだった。秘密基地でも乾杯はしてるのだけど、会社の仕事明けにチームメンバーとの乾杯はまた違う良さがあった。歓迎会と違い、3週間も仕事して何となくお互いキャラが分かってきてからの飲み会だったので、パーソナルなところもかなり切り込めたと思う。良いチームアップだった。

会社の飲み会、良いものだな。「お疲れ様でした」。

↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。