見出し画像

著者からの「愛」が伝わります

推理小説の「赤毛同盟」ではありません。
生まれつき茶髪の少女が、学校の規則に悩まされながらも成長していく物語です。少女は「ふつうって、なに?」の答えを探していきます。

表紙や帯には「校則、反対!!」「赤毛でなにがわるい!」などとキャッチ―な言葉がちりばめられているので、校則と闘う少女の物語とイメージしがちですが、それだけではありません。
この本には、これを読んだすべての人への「愛」がこめられていて、そのことが素敵です。著者から、大切なものをプレゼントされた気分になりました。

また、作中に芥川龍之介の『羅生門』が出てきます。これがどういう意味を持つのかは、ラストで明かされますが、なぜ『羅生門』なのかを推理するのも楽しいと思います。
光丘真理・著『赤毛証明』くもん出版

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?