野泉マヤ

児童文学作家。第26回福島正実記念SF童話賞で大賞受賞。著作は『きもだめし☆攻略作戦』…

野泉マヤ

児童文学作家。第26回福島正実記念SF童話賞で大賞受賞。著作は『きもだめし☆攻略作戦』『へんしん!へなちょこヒーロー』『満員御霊!ゆうれい塾』シリーズ『みちのく妖怪ツアー』など 公式サイト:https://noizumimaya.jimdofree.com/

マガジン

  • 創作集団プロミネンス

    • 66本

    「創作集団プロミネンス」とその会員の皆さんの活動をお知らせします。 「創作集団プロミネンス」は、その前身である「少年文芸作家クラブ」時代から半世紀近い歴史を持つ、児童書の作家・画家の職能団体です。 現在、岩崎書店と共に、「福島正実記念SF童話賞」(中学年向け)、「ジュニア冒険小説大賞」(高学年以上向け)というふたつの児童文学新人賞を運営しています。 「少年文芸作家クラブ」は1968年秋に発足しました。 規約には「本会は少年少女を対象としたエンターテイメントの創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって、構成される」とあり、 初期の名簿には故石ノ森章太郎氏も名を連ねていました。 規約の文言は「本会は主として年少の読者を対象とした創作、ノンフィクション、翻訳、美術を職能とする者によって構成される」と修正されましたが、 現在も発足当時の精神を受け継いでいます。

  • 妖怪現地調査

  • お知らせ♪

  • お薦めの本

最近の記事

ラジオで妖怪をお楽しみください

昨年、好評だったTBCラジオ「ロジャー大葉のラジオな気分」 朗読『みちのく妖怪ツアー』が、この夏も放送されることになりました。 今回は『みちのく妖怪ツアー 古民家ステイ編』です。  8月10日(月)~8月28日(金)TBCラジオ 月曜~金曜の 午後3:10~3:20(毎日10分) 夏休み、古民家に宿泊するイベントに参加した子どもたちが、東北6県のさまざまな妖怪たちに出会う物語です。 わたしが担当した2つの物語のうち、山形の妖怪は「隅の婆さま」です。 部屋の隅とか天井の隅って

    • 著者からの「愛」が伝わります

      推理小説の「赤毛同盟」ではありません。 生まれつき茶髪の少女が、学校の規則に悩まされながらも成長していく物語です。少女は「ふつうって、なに?」の答えを探していきます。 表紙や帯には「校則、反対!!」「赤毛でなにがわるい!」などとキャッチ―な言葉がちりばめられているので、校則と闘う少女の物語とイメージしがちですが、それだけではありません。 この本には、これを読んだすべての人への「愛」がこめられていて、そのことが素敵です。著者から、大切なものをプレゼントされた気分になりました。

      • 児童文学リレーの第3ランナーでした

        TBCラジオ『ロジャー大葉のラジオな気分』の、児童文学作家がおすすめの本をご紹介する「みちのく児童文学リレー」(13:45~14:00)。 佐々木ひとみさん、堀米薫さん、からバトンを受けた野泉マヤは、7月14日(火)に第3ランナーをつとめました。 そこで、2冊の本をご紹介しました。 1冊めは、野泉マヤのデビュー作『きもだめし☆攻略戦』。 今年は合宿や肝試しを行うのも難しいと思いますので、せめて物語を読んでその気分を味わって欲しいです。 主人公はとても怖がりな小学5年生の女

        • 七不思議の寺

          600年前に開山されたといわれる寺の七不思議伝説を調査しました。 1 周囲を田に囲まれながら、境内ではカエルの鳴き声がしない。   ⇒調査の日は、確かに聞こえませんでした。 2 雨天でも軒端の雨だれ音がしない。⇒?(調査の日は晴天でした) 3 予言をする白狐が棲んでいる。   ⇒見事な大木の桂があり、そこには「大桂稲荷」というお社があります。予言の白狐は、ここに棲んでいると思われます。 4 冬でも蚊が出る。⇒?(調査の日は夏でした) 5 和尚が亡くなると、池から墓石が現れる

        ラジオで妖怪をお楽しみください

        マガジン

        • 創作集団プロミネンス
          66本
        • 妖怪現地調査
          5本
        • お知らせ♪
          4本
        • お薦めの本
          1本

        記事

          実在した河童さん

          「おかっぱさま」と呼ばれる磯良神社は、河童氏のご先祖が建てたと伝えられています。河童さんのご先祖は、坂上田村麻呂の東征時に先導をつとめ、泳ぎがうまかったために田村麻呂から「河童」の姓を与えられたそうです。その特異な姓のため、人間であるのに未確認生物であるカッパと同一視され、この地域から様々なカッパ伝承が誕生したと思われます。 河童氏がカッパと同一視された一例として、この地域で守られてきた「胡瓜ルール」があげられます。「7月の大祭で、神社に胡瓜をお供えするまでは、胡瓜を口にし

          実在した河童さん

          今でも、ろくろ首が出そうな山道

          輿禅院(仙台市泉区)という寺は、元々はこの山道の奥にありました。当時、本堂で和尚さんが読経していると、【ろくろ首】の化け物が現れ、和尚さんの首をペロペロと舐めたそうです。毎夜のことで、とうとう和尚さんは寺を逃げ出し、その後、寺は現在の場所に移転したのでした。 寺が移転してからも、この山道にはろくろ首が出たようです。 *****夕方、男の子が一人で歩いていたので、それを見た人が、うしろから「おい」と呼びかけた。すると男の子は「なんの用?」と振り向きざまに首をスルスルと伸ばし

          今でも、ろくろ首が出そうな山道

          悪玉、ではなかった【悪玉姫】

          【悪玉姫】は、好みの男性の前では美人になり、そうでない場合は醜くなれるという妖しい力を持つ女性です。彼女が化粧鏡にしたという玉ケ池は、今もなお、鏡のような水をたたえています。(画像:大和町・宮城県) 悪玉姫が化粧鏡にしたという池の伝承は、他にも利府町、岩沼市、仙台市泉区、加美町などにも見られます。では、彼女はいったいどこにいたの?と探っていくと、どうやら利府町が悪玉姫伝承の発祥地であることを突きとめました。 元々の悪玉姫は、上記のような妖しい力を持つ物の怪ではありません。

          悪玉、ではなかった【悪玉姫】

          TBCラジオ「児童文学リレー」始まります!

          6月9日(火)TBCラジオ『ロジャー大葉のラジオな気分』にて、「児童文学リレー」のコーナー(13:45~14:00)がはじまります。 このコーナーでは、毎回、児童文学作家がおすすめの1冊をご紹介します。 第1回めの9日は、佐々木ひとみさん(仙台市在住)、2回め23日は堀米薫さん(角田市在住)、3回め7月7日はわたし、野泉マヤ(加美町在住)、4回めはおおぎやなぎちかさん(秋田県出身東京都在住)です。 どんな児童文学作品が紹介されるかお楽しみに!

          TBCラジオ「児童文学リレー」始まります!

          来年の夏、妖怪たちがあなたを待っています!

          この夏予定されていました仙台文学館における夏休み企画「みちのく妖怪ツアー」展は、来年の夏に延期となりました。 『みちのく妖怪ツア―』  佐々木ひとみ・野泉マヤ・堀米薫・著 東京モノノケ・絵 (新日本出版)は子どものための読み物ですが、大人の方にも楽しんでいただけます。 東北の各県をバスでめぐる子どもたちが、その土地の妖怪に出会うという第1巻。そして第2巻では、東北の伝統的な古民家に泊まった子どもたちが妖怪に出会います。そんな「みちのく妖怪ツアー」の世界観を楽しめる企画展

          来年の夏、妖怪たちがあなたを待っています!