見出し画像

売上≠利益 Ⅲ

「参入障壁」

前回大切なポイントとして書きました。

ビジネスにおいて、

参入障壁あり=入り込みにくい
参入障壁なし=誰でも参加可能

となってきます。

当然、自分のビジネスにおいての参入障壁は
高いほうがいいわけです。

僕らの業界の場合、
美容師免許や管理美容師免許も参入障壁と言えるでしょう。

そして基本的に
「永遠に同じ価値で売れるもの」は存在しません。

何故なら
「売れる商品はみんなが扱いたがる」からです。

売れるとわかればすぐ他の人が参入してくる。

どこでも買えるようになった商品の価値は下がり、
いずれネットで買うようになったり価格競争が始まります。

結果「売れてたもの」での利益が期待出来なくなる。

これが「利益のタイムラグ」です。

良い商品で勝てるのは、「他の人が参入してくるまで」
という期間限定があるからです。

美容業界で起こった例をあげると

「シリコン、ノンシリコン論争」
「イルミナカラー」
「髪質改善」
「酸熱トリートメント」などなど

これらにも参入障壁やタイムラグといった
ビジネス的要素が大きく関係しているのは間違いないです。

「確実に売れるという市場」が成熟してくると、
大手や財力のある所の独壇場となります。

確実にレッドオーシャンなるのは必然です。

結果「個人という弱者」では
太刀打ちできない状態になります。

そこで出てくる戦略が「価値の逆張り」という発想。

「〇〇は髪や頭皮に悪いですよー」

と発信し、

「ノンダメージ、ダメージレス〇〇という新市場を作る」
これに賛同する人達を取り込む。

この戦略をビジネス的に言えば、

「ブルーオーシャンの構築」

これでまた個人でも充分勝ち抜けます。

ここで重要なことは「勝ち抜ける」という事。
さっさと勝ち抜けなければならないです。

なぜなら一定の期間を置いておいしい市場には
また参入が始まり、いずれレッドオーシャンとなります。

=タイムラグの繰り返し

するとどうなるか?

「髪に悪いって言っても、
指通りを良くするために〇〇でケアしてるじゃん」

などの声が上がり始め
またもや、既存の価値の逆張りが始まり…
そして、

「そもそもお客様が来てれば良いよね?」
といった論調に落ち着きます。

これは参入障壁やタイムラグ、
レッドオーシャンやブルーオーシャンといった
ビジネス的要素から見れば「必然」な事です。

おそらく、この一連の流れを
「経験してきた人」も多いと思います。

なぜなら美容業界は基本的にこの繰り返しだからです。

繰り返しはいずれ
「革新を生む」から決して悪い事ではないです。

ただ問題はそれに全く気づいてないサロン経営者や
100%お客様の方を向いている職人気質なスタイリスト。

この人達が一番苦しむ事になります。

「お客様のためだけ」によかれと思って行動している事が
じわじわと経営を圧迫し、

メニューや商品が増え
「お客様に合わせたオーダーメイドサロンです」
といった耳障りの良いサロンコンセプトにはなりますが

既に競争状態になった市場ではいつの間にかまた
マンパワー勝負に戻っていきます。

ふと気づけばどこにでもあるサロンに成り下がります。

競争にまた勝ち抜く為に単価を下げることで、
労働生産性を更に下げる。

結果として招く
「労働環境の悪化」が財政を直撃し、
体力の限界や将来不安によって離職していく。

またいつもの

「美容業界の負のループ」

これはホントに美容師あるあるなんです。

なぜなら新しいものに敏感でお客様に喜んでもらう為に
取り入れるから。

皮肉な事に、
「全てはお客様の為に」という、
「美容師としての純粋すぎる気持ち」が
あなたの美容師として、また経営者としての可能性を狭める結果になります。

売上と利益は≠(ノットイコール)ということを
念頭おいて負のループを抜け出す為に
参入障壁が高い独自性と付加価値を持つ。

いちメニューとしてではなく仕組みをつくる。

これこそが美容業界で負けない為に必要な

「今の美容室経営戦略」

なのだと思います。

@87_noisiv 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

☆独立したい
☆融資の知識がない
☆独立は目的ではない、独立してからが大切だ
☆マーケティングは大切だ
☆独立して人を育てたい
☆人脈に自信がない
☆お金を有効に使いたい(中抜きされたくない)
☆経営の知識がない
☆経理の知識がない
☆いろいろ相談できる経営ブレーンがいない
☆なるべくリスクはおかしたくない
☆過当競争での独立に自信が持てない

上記1つでも当てはまる方はDMください。
LINEオープンチャットでもお話し伺います。


知ること=「選択肢が増える」が僕の信念です。
 
ちなみに僕は「独立」を推奨はしていません。
 
独立するのであれば
「きちんとした準備をしてから!」
とは強くお勧めします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

#美容室経営  
#美容室経営者
#美容室開業
#誰も教えてくれない美容師独立
#美容師独立  

#独立支援
#経営支援

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?