え?IXっておいしいの?

先日出席したITの方の業界団体の月例理事会でも「IX」という単語が出てきて少々驚きました。地方の、しかもITなソフトウェア開発事業者の集まりでIX (Internet eXchange) て単語を聞くとは…。

いまIXってどういうものなのか、誤解も含めて自分がどう認識しているのかを整理しておきます。
以前は「エンドユーザーを抱える自律組織が相互に接続するところ」というものだったと思います。エンドユーザーの代理人どうしが接続しているので「公の場」というイメージです。
現在は、「エンドユーザーの代理人が、コンテンツ事業者との接続を選び、購入する場」というイメージでしょうか。エンドユーザーは、その代理人がどのような業者との「直接接続」を持っているかによって代理人を選びます。直接接続は、個別の専用線でも良いのですけれど、コンテンツ事業者の方でも管理の都合上よほどの大口でないと個別接続は避けたいのではないかな、と思います。
そのような「相互の利害の一致」があってビジネスの上でも「IX」を介して接続する方が機動性があって良いということなのでしょう。
この形態でエンドユーザーが望んでいることには多分に「私的な、秘匿された接続」が含まれていることを頭に入れておく必要があります。
この「C/Sモデル」におけるC側の "移り気な" 需要が IX の存在価値を維持し続けているのではないかな、と。

以前は「P2P」で、いまは「C/Sモデル」ですが、いずれの場合でもエンドユーザーはIXに対して「通信品質」とくに「低遅延」(実態としては短経路)を求めてきました。
いまは、どうも「ゲーム」がその需要を引っ張っているようです。
今年は福岡にはいくつかIXが進出すると聞いています。一方、IXは初期投資、維持費用ともに大きな施設です。
「回線増設(広帯域化)」では対応しきれない事態が起きていて、またIX投資の機運が高まるのか、とてもワクワクします。

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