いつものマシマシ(大盛り)で。

好きなラーメンがあります。

豚骨醤油の、めちゃくちゃ乳化したあの脂濃いスープ。
食べ応えのある太麺。
ド迫力な自家製チャーシュー。こちらも食べ応え抜群!
そして、山盛りにのせられたあのもやし……

そう!二郎系ラーメンが好きなんです!!!!!

二郎のラーメンは高校生の頃からずっと愛してます。


今まで二郎系ラーメン、いわゆる「インスパイア」のお店ばかり行ってたので、本家を味わいたいと思い、二郎に行ってきました。

あの頃は細く(今もヒョロ)、運動部には思われない体型でした。


…………………

「ニンニク入れてヤサイマシマシ、アブラマシで!」

店主に聞こえるよう大きな声でハキハキとコールをした。

「初めての方は普通盛りをオススメしてますけど。」
と言われた。まぁ、言われて当然(笑)

「大丈夫です。他のお店でもそうして完食してます!」

すると黙って頷き、トッピング準備にかかる。

「はいおまたせしましたぁ、ニンニクヤサイマシマシのアブラマシです。」

ド迫力ッッッ!!!!!!!!

チョモランマ級の標高を感じました!!!!!!!!!!!!!

その興奮でドーパミン狂いまくり。
脳内報酬系を狂わす最強のラーメンが今目の前で仁王立ち。姿勢を正し、両手を合わせ、全てに感謝を込めて…『いただきますっ!!!!!』


ヤサイ
こいつは麺よりも多いのではないか?
私にはヤサイがこのどんぶりの独占権を求めて抗議してきているようだ。
『俺たちを上にのってるアブラと一緒に食べると、キメられるゼ!!!スープに浸してみろ?俺らこそ、ラーメン界の絶対王者だ!!!!!』

ほう…なかなか、いうではないか。
どれどれ………………!?!?!?!?!?!?

ヤサイと上にのってるアブラを口に入れた瞬間、キマった。
口の中がアブラで侵食される。そこにヤサイが絡み合い、これだけでうま味を口の中でたっぷりと味わえる。

1度食べたらもう後戻りできない。手を休めるな。口へ進めろ!!!ヤサイとアブラ、さらにスープに浸したヤサイの猛攻!!!!!

そして、奥からやってきた肉界のニューウェーブ。

そいつは自家製のチャーシューだ。

ま、まさか…

その時に、私の脳内から声が聞こえた。

『そのチャーシューに、コショウ、一味唐辛子、そしてニンニクをのせてかじりつけ!!!そして、スープに浸したヤサイを頬張れ!!!!!』

言われるがままに、いや、その声が終わる前にそうしていた。

ニヤけてしまう…。まさかこのような食べ方があるとは……。チャーシューの美味さを最大限に引き出している。コショウと一味による肉本来の美味さが交じり、さらにニンニクのガツンと来る主張。

あぁ…たまんねぇ…

だめだ!!!!!正気になれ!!!!!!
麺でヤサイを覆いかぶせ、麺を救出しなければ!!!!!!!!!

ドドンッッッ!!!!!

きつね色の麺がずっと待っていたのだ。

あぁ、やっと君に出逢えたのだ。


対面のご挨拶として紳士な対応で食することに決めた。

1口でススれる量を箸でつかみ、1回でススった。


「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

もはや言葉はいらない

ただ、ひとこと言うとしたら「生きててよかった」
喜びと感謝が混じったようなこの言葉。

「ズルズル…ズルズルズル!!!」

麺とスープが絡む。ベストマッチ。
私はこんなにも仲が良いコンビを見た事がない。

そこからはひたすら食べる。
食べる。
食べる!
食べる!!
食べる!!!!!
食べる!!!!!!!!!

たべる!!!!!!!!!!!!

ひたすら食べることをしていた。
必死に、目の前にあるラーメンを食べていたのだ。


目の前に金色の海だけになった時に正気に戻った。

しかし私は下に埋もれたヤサイ、麺を救出、そしてパクリ。
絶対に手放さない!


もしかすると、私は最後の最後まで正気ではなかったのかもしれない。
そう思うほど、私は頭の中ラーメン一色になってた。


「ごちそうさまです!!!!!」

器をカウンターの上に置き、感謝の言葉を述べ、店を出る。

「ありがとうございましたぁ!!!」

店主は私の背中にそう言ってくれた。



二郎系ラーメンではコールは基本変えないです。
個人的にこの量が一番でした。

またあのお店でコールをしたいです。
はやく、あのラーメンを食べに行きたいです!

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