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「文字単価1円未満の依頼は受けるな」20代男性現役フリーライターの本音

どうも、お久しぶりです。フリーライターの面舵一杯ザトウクジラです。年末になって仕事納めをしたので、こうしてまた執筆させていただきました。

さて、第4回はタイトルの通り、フリーライターが食べていくのに避けて通れない文字単価についてのお話です。

ライティングにおける文字単価の考え方

クラウドソーシングサイトの案件を見るときに依頼される記事の内容の次に見るのが文字単価になります。依頼内容に関わらず文字単価を意識できないライターさんはどれだけ才能があってもフリーライターとして活動するのは難しいです。

私はライター初心者であっても文字単価1円未満の依頼は受けない方がいいと考えています。実際、私はこれまで記事の執筆料としてテストライティングを除いて文字単価1円未満の依頼は受けたことがありません。

興味のある依頼を見つけたときに最初に見るのは文字単価です。文字単価が1円未満であればどれだけ興味のある案件であっても応募するべきではありません。

また、1記事あたり5,000円といった固定報酬制の記事もありますが、クライアントが字数にして何文字程度の記事を求めているのかによっても話が変わってきます。

例えば、1記事5,000円で2,000文字や2,500文字程度を求めるなら文字単価は2円以上あるので、ライター初心者であればかなり良い話だと思います。

5,000文字であれば1文字1円なので、初心者であれば普通といったところでしょう。

しかし、7,500文字、10,000字を求めるなら話は変わってくると思います。こちらの文字数を求める場合は文字単価は1円未満です。

もしも、文字単価が明確でない依頼を見つけた場合は、報酬と文字数を見比べて、1文字あたり何円になるのか計算したうえで依頼をうけるようにしましょう。

労働力の安売りは業界全体に悪影響を及ぼす

実際、SEO対策を整えてソースも確認して、1記事を執筆するのにもそれなりの時間がかかります。

1日時間をかけて執筆した記事が5,000円だったら生活は難しいでしょう。もちろん、1日で10,000字で5,000円の記事を4本以上執筆できるというのであれば別ですが・・・

現役のフリーライターである私でも休憩せずに1日使ってできるかどうかのラインです。

どの仕事でも同じですが、自分の労働力を安売りする行為は自分のためにもならないですし、まわりまわって他のライターにも迷惑がかかってしまいます

最悪なケースは自分の価値が分からず、本当は文字単価2円以上もらえるような実力がありながら、文字単価1円未満で仕事をしているケースです。

クライアントからすればライターへの報酬は削れるなら削れた方がよいので、このクオリティでこれしか払わなくていいと思われたら他のライターへの報酬も下がっていきます。

このような事例が多く起これば、全体の文字単価が下がることにつながり、ライター全体が幸せにはなりません。

よって、あまりにもわりに合わない依頼は初心者であっても受けない方が得策なのです。

私が文字単価の低い依頼を受けない理由

このようなことをいうと「お金のためにやってるわけじゃない」と反論する人もいるかもしれません。

文字単価0.5円程度で求められるのはせいぜい何も考えずにコピペしたような記事かと私は考えていますが、はたしてお金以外の目的でそのような記事を執筆する目的とは何なのでしょうか?

記事というものはただ書いてクライアントに提出して完結するものではありません。クライアントに提出して記事を公開してもらい、記事を読んでくれた読者に何か得るものがあって初めて社会的な意義があるといえます

もちろん、読んでもらうために記事をGoogle検索の上位にするために工夫をする必要があったり、クライアントの意向で特定のページへの誘導をおこなうこともあります。

しかし、私が記事を書くのは読んでくれる読者に価値のある情報を提供し、役に立ちたいと考えているからです。この姿勢だけはライターを始めてからブレていないと誓えます。

はっきり申し上げれば、私は喋りも上手くないですし、演説や講義をして人に関心を持ってもらう才能もなければ、顧客に対面で相談に乗って相手の信頼を得られるような才能はありません。

それでも、自分の能力を活かして自分が自分らしく生きるためには文章で何かを伝える手段が一番いいと考えたからです。

私は完璧ではありませんし、自信家ではありませんが、執筆することに関しては何よりの自信を持っています。これはおごりではありません。文章で生きていくフリーライターとしての誇りなのです

もし、自分に足りないところがあるのであれば、その度に足りないところを補いその誇りをより盤石なものにし続けていく覚悟があります

ちゃんと記事を執筆して生活ができるお金を得られるようになった今でも、勉強することはたくさんあります。しかし、自分に足りないところがあると分かり、それを吸収できたのであれば、さらに自分は成長したのだと実感して嬉しくなりますね。

文字単価が上がれば記事の質も良くなる

ここまで自分のことを話しましたが、文字単価だけを意識しているのではないことは分かってくれたのではないかと思います。

私はその上で正当な報酬を支払ってもらうことが、ライターとしての活動をより充実したものにしてくれると考えているのです

報酬が正確に支払われれば、ライティングにも余裕が出てくるので、自然と読者がどのような情報を欲しがっているのか、どうしたら読みやすい記事になるのか考えるようになります。

文字単価が少なければ生活をするために、より多くの記事を執筆する必要があるので1記事、1記事をしっかりと執筆する余裕がなくなってしまいます。

効率だけを考えるならコピペが一番なので、単価が低いほどライターがコピペに走りやすいんですよね。

よって、この記事を読んだライターさんは、初心者でも文字単価1円未満の依頼は受けないようにしましょう。

しかし、文字単価1円以上の案件に応募しても全然応募が通らないので、文字単価1円未満の案件をこなすしかない人もいると思います

しかし、1円未満の案件が多い理由は1円未満で仕事を受けている人がいるからです。極端な話、1円未満でも誰も受けなければ仕事を受注してもらうために単価を上げるのが一番なので、全体的な文字単価は上昇していきます。

正直なところ、労働力の安売りをするくらいなら、働かない人の方がマシだと思います。よく日本ではニートが社会不適合者として責められたりしますが、働かなくても生活可能で働かないことを選択するなら勝手にすればいいかと。

無職はプラスにはなりませんがマイナスにはなりませんし、労働力の安売りは労働者にとってマイナスにしかならないんですよね。

案件に応募しても通らないときの対処法

応募が通らないからといって案件の低い依頼をたくさんこなすことで、ライターとして経験を積むのは私は明らかに効率の悪い方法だと思っています。

では、どのように経験を積んでいくのかといえば、ライティング初心者がフリーライターになるための方法についてはこちらに書いてありますので、よければチェックしてみてください。

20代男性現役フリーライターが語るフリーライターになる方法

こちらの記事に書いてあることを簡単に抜き出すと、初心者ライターさんはライターを募集している会社でアルバイトとして働いて、時給や、ある程度の文字単価を保証して働くのが一番だと思います

また、お金はかかりますがフリーランス養成講座を受けて、仕事をするためのコネクションを作ることで最低限の案件を確保できる環境を作るのもいいでしょう。

ライターは一度経験を積んで実績ができれば、確実に応募が通りやすくなるのでさらに高い単価の依頼への応募にも挑戦しやすくなるでしょう。

ここまで、実際に初心者から文字単価1円以上の依頼のみ受けて、毎月まっとうな収入を得られるようになったライターの感想としては1円未満の依頼は受ける必要はないというのが結論です

そもそも、報酬が払えないクライアントはじり貧の可能性も高いので、先がなく継続して案件を受注してもらっていてもいつ切られるか分かったものではありません

もし、すでに文字単価1円未満の依頼を継続して受けているのであれば、明らかにまっとうな報酬ではないのですから、文字単価を引き上げる交渉をすべきではないかと思います。

引き上げてもらえるなら、そのまま仕事を継続してもいいと思います。もし交渉をしていて相手に余裕がないことがうかがえる場合や、明らかに難色を示す場合はライターも仕事先を選ぶ自由があるので、別の仕事先を探し始めることをおすすめします。

また、依頼を一定数こなすごとに文字単価が引き上げられるタイプの案件でもスタート地点が最低でも1.0円であることを前提にしたいですね

まとめ

ということで今回は文字単価にもこだわってライティングをしようという内容でした。副業や遊び感覚でやっている人はともかく、フリーライターになるのであれば文字単価に無頓着なライターが飯を食べていけるほど甘い世界ではないので。

一番厳しいのは、文字単価が少なくても人が集まるゲームや漫画などのサブカル系の記事ですよね。私もサブカル関連の記事はライター初心者の頃に継続して受けていたこともありますが、1円以上の案件を探すのに本当に苦労しました。

ライティングのテーマによっても文字単価の相場は異なるので、どうしても自分が書きたい記事の平均文字単価が厳しい場合は、文字単価の高いテーマに合わせる覚悟も必要になってくるかと思います。

それでは、第5回に執筆したいことが決まりましたらまた執筆しますので、しばらくお待ちくださいね。

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