December 27th, 2023
ベルギーは町の一番高いところに王宮があり、日本でいえば城下町のように下に町が広がっている。そのため王宮周辺に行こうと思うと、急な坂を歩くことになる。これは歩くだけでかなり足にくる。
時間にゆとりもあるし、歩いて回るのが好きなのでひたすら王宮に向かって歩く。
昔の人で王宮に招かれた人たちもこうだったのかな、いや、そういう人たちは馬車移動か、なんて色々思ったり。
王宮は豪華絢爛、というよりはむしろ質素な感じだった。昨日見たグランパレスの方がきらびやかだ。赤坂にある迎賓館の方が豪華かもしれない。
王宮から少し横に歩くと、ベルギー王立美術館がある。今日の目当てはそこだ。
もっとも細かくいうと、もっと興味のあるのはその隣のマグリット美術館である。
ルネ・マグリットの作品はニューヨークでも見たが、ベルギーの画家だとは知らなかった。これは見ておく価値がありそうだ。
マグリット美術館の入り口にいた係員にチケットについて聞くと、王立美術館で購入できるとのこと。€10でベルギー王立美術館とマグリット美術館両方入れるらしい。これはけっこうお得だ。
王立美術館内部からそのままマグリット美術館につながっている。大きなエレベーターに乗せられて最上階まで行き、そこから各階絵画を見ながら下にいく、というスタイルだ。
ルネ・マグリットの初期の作品から、晩年にわたるまで多くの絵画が展示されていた。
マグリットもそうだけどダリとか、いろいろ考えさせられる絵はおもしろい。
なんでこのモチーフをここに置いたんだろう、とかこれはなにを意味しているんだろう、とか『なんで?』を考えはじめると面白い。
あっという間に見終わって、王立美術館に戻る。こちらは宗教画がメインで、加えてオランダの絵画がかなりあった。
宗教画は大体描いてある内容同じだしわたしにとっては退屈なのだが、一部絵画におもしろい表情とか、どうしてこうなった⁈みたいな表現を発見して、途中から心の中で絵画にツッコミをしながら楽しめた。
美術館を出て繁華街へと向かう。
気温は東京の夜と同じくらいなのに、風があるから体感温度は低い。歩いていればどうってことないが、途中休憩がてら座ったりするとすぐ体が冷える。
行き当たりばったりでクリスマスマーケットにたどり着いたので見てまわる。
ドイツのそれと大差ないが、こちらは移民の人たちのお店も目立つ。
ベルギーは不思議な国だ。公用語はフランス語、オランダ語、ドイツ語。必要なところでは英語も通じる。
それにブリュッセルは中東系移民の人たちが多い。チョコレートとかワッフルとかきらきら女子のためのスイーツが並ぶ繁華街も、ひとつ通りを変えればケバブとかが並ぶ。
意外と2日間で回り尽くしてしまったので、明日どうしようか。次の目的地での計画でも立てようか。
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