December 21st, 2023

ゲストハウスに泊まっているのだが、同室の子たちが外で待機している。

どうしたのかときいてみれば、部屋の鍵が開かないようだ。カードキーをタップするタイプでわたしのも試したがダメ。レセプションにかけあい15分ほどしてようやく解決。
危ないあぶない、荷物全部部屋に置き去りになるところだった。


若い子達はそのままゲストハウスを後にし、後から2人違う人たちが入ってきた。
学校を卒業したばかりだというインド系の女の子と、イングランドから来たという中年の素敵なおばさま。

正直ゲストハウスって若くてお金ない人たちが泊まるところって思っている部分が大きかったのだが、ヨーロッパはかなりの確率で中年のいい年したおじさまやおばさまがいる。
年とってからもこうやって旅行する心意気がすごい。みんな心が若い。

インド系の子から、ゲストハウスのスタッフが今夜ルーフトップのクリスマスマーケットに宿泊者を連れていくみたいだと聞かされ、なんか楽しそうじゃん!と思い参加することを伝える。イングランドの素敵なおばさまも行くとのことで、みんなで夜会おう〜!ということで別れた。

昨夜フランクフルトに着いたので、景色を全然見れていなかったこともあり、わたしは街へとくりだす。

知らない街を探検するのは本当に心躍る。
Googleマップに目星となる観光地だけピンを立て、それ以外は行き当たりばったりに歩き回る。

最初に向かったのはレーマー広場。
フランクフルトの見どころはあまりないのだけれども(ドイツ人も何もないよと言うほど)、ネットでこの広場の写真を見たときにもうこれは行くしかない、と思った。

写真がジブリのハウルの動く城にでてくる街並みなのだ。
ハウルとソフィーがロマンチックな空中散歩をするあのシーン。

ジブリ好きのわたしにとって、もう最高にテンションが上がる。
ハウルに出会えちゃう…?なんていい年してお花畑な空想をしながら歩く。

広場はクリスマスシーズンということもあり、クリスマスマーケットがひらかれていて賑わっていた。

所狭しと並べられたお菓子、ソーセージや肉のにおいがあちこちから漂う。
昼からビール、グリューワインを飲む大人たち。さすがドイツ、すれ違う人が高確率で何かしらアルコール飲料を片手に楽しんでいる。

肉のにおいに誘われてソーセージ入りのパンを頬張る。ソーセージがジューシーで美味しい。さすが本場だ。

カルーセルやらお店ならのぞきながら、フランクフルト大聖堂へと向かう。雨も強くなってきたので雨宿りも兼ねてち聖堂内で休憩。
小学校がキリスト教だったこともあり、教会やら聖堂やらは小学校時代を思い出して心が落ち着く。歩き回った足を休めるにもちょうどいい。

エネルギーが復活したところで、歩いて渡れるというアイゼルナー・シュテグ橋へ向かう。
橋には無数につけられた南京錠。恋人同士でつけると愛が深まるとかなんとか。
どこにでもあるよな、そういうの。(感情が冷め切っている)

広場周辺を散策後、時差ボケでとんでもない眠気に襲われ、これはあらがうのは無理だとなり一旦ゲストハウスに戻り仮眠をとる。

インド系の子が帰ってきた音で起き、そのまま一緒に朝教えてくれたイベントへ。

集まったのは10人前後で、みんなで歩きながらルーフトップのクリスマスマーケットへと向かう。
みんなの話を聞いたりフランクフルトについて話したりするのはおもしろいし、いい情報交換になる。これがゲストハウスの醍醐味だ。

ルーフトップではドイツで人気であろうクラブミュージックが流れていて、大の大人たちが店の椅子に総立ちで歌ったり踊ったりしている。
すごいなドイツ人、パーティーへの気合いが違う。

夜遅くまで起きているのがとてつもなく苦手なのと、どでかいクラブミュージックへの耐性が皆無なので、程よく楽しんだあとでゲストハウスに戻る。

ゲストハウスも就寝時間帯はめちゃくちゃ静かなので本当に当たりだったなあと思う。運がいい。

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