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【ムーラン・ルージュ!曲分析】 The Sparkling Diamond

個人的に大好きなミュージカル、ムーラン・ルージュ。ジュークボックス・ミュージカルと呼ばれており、ポップスからクラシックまで網羅した曲がリミックスされ、劇中歌として用いられる。

ミュージカル自体ももちろん素晴らしいが、プレイリストだけ聞いていてもとても楽しめるので、曲を紹介しながらその1曲にリミックスされている曲にも注目してみる。

今回はプレイリストの3曲目、The Sparkling Diamond。

The Sparkling Diamond

ムーラン・ルージュのヒロイン、サティーンの登場時の一曲。The Sparkling Diamondとはサティーンを差し、彼女がキャバレー、ムーラン・ルージュにおいて圧倒的存在感を放つスターであることを表している。"Diamond"をキーワードとしているのか、この一曲に散りばめられている曲も曲名や歌詞に"Diamond"と入っていることが多い。しっとりとした歌の入りから、徐々に曲調が盛り上がりを見せるのも聞きどころだ。


The Sparkling Diamond に含まれている曲

1. Diamonds / Shirley Bassy

イギリスの歌手だが、アメリカ国内では映画007シリーズのテーマ曲を数多く担当していることで知られている。


2. Diamonds Are A Girl's Best Friend / Marilyn Monroe

マリリン・モンローが出演している映画、"紳士は金髪がお好き"での見せ場のワンシーンから1曲。


3. Material Girl / Madonna

この曲のマドンナは上のマリリン・モンローを完全に意識して映像を作っているのがよくわかる。Diamonds Are A Girl's Best FriendもMaterial Girlも歌詞的にはダイヤモンドやお金など物質的なものについて歌っており、クリスチャンに出会う前のサティーンの在り方と重なる部分がある。


4. Single Ladies / Beyoncé

独身の女の子たちに向けた一曲。上の2曲で散々恋愛はお金などの物質的なものを得るためと割り切っていたがここにきてこの1曲だ。割り切っているものの心のどこかでやはり運命の人に出会うということが諦めきれない、そんな女の子たちの気持ちを表している。


5. Brick House / The Commanders

これに関しては歌詞を理解するのが難しい。歌詞に"she's a brick house"と幾度も出てくるのだが、力強い女性像とか、そういう意味だろうか…。コーラスの男性達によってこの曲の部分は歌われている。


6. My Lovin' / En Vogue

女の子側の目線から、男性が変わることの難しさについて歌った曲。The Sparkling Diamondの曲中では"you're never gonna get it"という部分しか使われていない。


7. Diamond / Rihanna

この曲からは"shine bright like a diamond"というフレーズのみ取り入れられている。Diamondつながりでこの部分だけThe Sparkling Diamondに取り入れた印象を受ける。



今回も名曲揃いだったが、有名な曲をほんのひとフレーズのみ取り入れていたりと、なんとも贅沢な曲の使い方をしている。
なんだかそんな贅沢な使い方もサティーンの登場シーンの1曲としては相応しいのかもしれない。笑

次回はShut Up And Raise Your Glass!

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