December 20th, 2023

なんだかんだ言いながらももうすぐ帰国してから一年が経とうとしていて、安定感はあるが刺激のない生活にぬくぬくと浸っている。

RADWIMPSがそんなこと歌っていたなあ、なんて思い出して、どの曲だっけ?と懐かしいアルバムをさかのぼれば、出てきたでてきた、会心の一撃ってやつだ。

安定をとれば平凡な未来、不安定をとればリスクはあるけどその先にまた違った世界が見えるかもしれない。

そんな歌詞が好きで定期的に聴きたくなる。


ヨーロッパ行きを決めたのは、単純に3週間も休みがあることと、日本でクリスマスを過ごしたくなかったのと思ったからだ。

日本のクリスマスははっきりいってしょぼい。街はイルミネーションやらクリスマスツリーやらで飾られているが、なんというか、豪華さ、華やかさが足りない。

加えてシングルの人にとって、日本のクリスマスは人権なんてものは存在しない。聖なる夜はカップルのためであって、シングルはまあそこらで慎ましく過ごすか、同類のシングルを見つけて、「来年こそは彼氏ほし〜」なんて言いながら過ごす期間だ。(気にしなければ気にならないが)

だが欧米では家族で過ごす大事な時期である。みんな集まって食事をしたり、家族水入らずで過ごす期間だ。

中途半端にアメリカナイズドされたわたしは、欧米式のクリスマスとあのなんともいえない幸せであふれている雰囲気がどうにも恋しくなってしまったのである。


羽田を出発し、途中北京で乗り換える。最初にめざす地はドイツ、フランクフルト。

過去2年間、これでもかというほど旅に出ていたので、荷物のパッキングやチェックイン、搭乗は手慣れたものだ。
数年前は英語も全然わからなかったし、海外旅行は好きだったが、旅行に対してかなり身構えていた気がする。

それが今やちょっとそこらに出かけてくるね〜みたいな心もちでいられるから驚きだ。

だがひとり旅に油断は禁物、自分を守る意味でもしっかりするところはしっかりしないと、と言い聞かせてあらためて気を引き締めておこう。

しゃべるのがあまり上手ではないので、普段は口をつぐみ、お地蔵さんと化しているが、ひとり旅だと不思議と少しフレンドリーになれる。

絶賛時差ボケ中だが無理せずのんびり旅をしていく。

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