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インターナショナルプリスクールではたらく

会議編


“会議はいやなもの”で終わらせていいのか

日本の教育機関で働いていた頃を思い出すと、会議という言葉を聞いただけで、かなり心がずっしりと重くなる。
わたしの勤めていた園でははまだましな方だったと思うが、人によっては憂鬱でしかない、ということも少なくないだろう。
学校によっては残業、というかたちで会議をするところもある。

会議というものは学校という環境ではたらくうえで、避けては通れない。
会議がすき、という先生はほぼいないだろうが、インターナショナルプリスクールで働き始めてから、会議というものに対して臨む姿勢や心持ちが少し変わってきたことに気づいた。
あくまでわたしの勤め先のスクールの話になるが、心的負担が少ないように思う。


嫌なイメージをつけない工夫

会議を”嫌なもの”としてイメージづけることがないように、スクール側が配慮してくれているな、と思うことがある。

  • まずは腹ごしらえ

  • 短時間で終わらせる

はじめの、”腹を満たす”についてだが、これは会議中にかなり大きな意味を担っていると感じる。
朝にわざわざ少し早起きしたり、勤務終了後に残って会議をするのはそれだけで憂鬱だ。

そんな気分を少しでも和らげてくれるのが食べ物や飲み物。
しかも会議が終わってから食べるのではなく、会議をしながら飲み食いする。

わたしの勤務先では、毎回会議のたびに、スクール側が食べ物や飲み物を用意してくれる。
ある日はパンの盛りあわせだったり、はたまた違う日にはピザパーティーぽくなっていたり、エスニック料理の盛りあわせもあった。

”腹が減っては戦はできぬ”、とはよく言ったものだ。本当にその通りである。大体空腹では普段穏やかな人でも気が立つ。
そんな場面でもちょっとしたお腹にたまるものがあると雰囲気が和らぐ。



ふたつめの、会議にかける時間。
月初めに1回、朝の時間を使っての会議があるが、45分くらいで完結する。
この月初めの会議は、その月の主な行事や全体を通して確認したいことを中心にスクール長発信でざっと話すことが多い。

それとは別に学期ごとの会議もある。
こちらはスクールが終了してからおこなうもので、2時間くらいだ。こちらは時間が多い分、各クラスの様子だったり、課題点、気になっていることなどクラス担任をしている先生たちが話す機会が多く設けられている。

とはいえこれも事前の飲食の時間を含んでいるので、正確にはもっと短い時間しかかけていない。

基本的に会議の進むペースがとても早いので、何か決めなくてはならないことがある場面でもスパッと決めてどんどん実行に移していくことが多い。

まずはやってみる。やってみてどうしてもうまくいかなければ、やり方を見直して再度問題解決のために違うやり方を試してみる。

この”仕事のスピード感”というものはさすが海外の人たちの仕事のやり方だな、と感じる。


会議の内容がポジティブにはたらく

短時間でも効率的な会議のあり方は、それだけで有意義だと思う。

”チーム”としてはたらくことが求められるスクールという環境下では、どれだけ周りの先生たちと協力していけるかも重要だ。

普段から風通しの良い職場環境であれば、会議で話し合ったことや決めたことなどもスムーズに実践される。会議の内容が、しっかり結果となって表れることも多い。

いろいろな職場環境があるから、わたしのスクールのやり方がいい、という気はないが、日本の教育機関の会議も、このくらい肩の力を抜いてもいいのではないかと感じる。

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